J.LEAGUE(ゲキサカ)

[3.9 J2第3節 甲府 1-2 栃木 JITス] 　J2リーグは9日、第3節を開催した。最下位栃木SCは敵地で首位ヴァンフォーレ甲府と対戦。2-1で勝利し、今季初白星を飾った。 【動画】積雪ピッチで国際試合実施、選手が手で雪かきしてFKの準備 　風が強く吹くJITリサイクルインクスタジアム。開幕からここまで2連勝中の甲府と2連敗中の栃木が激突した。試合は風上に立つアウェーチームが立ち上がりから攻勢に転じると前半11分、左サイドから攻撃を仕掛けてFW奥田晃也が右足でクロス。MF大島康樹が頭で合わせてゴールネットを揺らした。 　反撃に出たい甲府は押し込まれながらも、素早い攻守の切り替えで前進を図る。左サイドでMFアダイウトンが強引な突破を見せて陣地を回復した。前半22分には、右サイドのコーナーキックの流れからルーズボールにアダイウトンが反応。右足で強烈なシュートを放ったが、ここはGK丹野研太に止められた。 　さらに前半26分には、アダイウトンが早いタイミングでゴール前にボールを通すと、逆サイドから走り込んでいたMF宮崎純真がダイレクトでシュートを狙うも、こちらは相手DFがブロック。同30分には、左サイドのDF荒木翔がゴール前に入れたクロスにアダイウトンが頭で合わせるも、再び丹野に阻まれた。 　風下に立ちながらもアグレッシブなサッカーで好機を作る甲府。すると前半39分、右サイドのコーナーキックのこぼれ球に反応したMF木村卓斗がペナルティエリア内で栃木のMF神戸康輔に倒されてPKを獲得。この絶好のチャンスをアダイウトンがゴール右上に突き刺して、試合を振り出しに戻した。 　試合は1ー1のまま前半を折り返すと、後半開始早々に栃木にチャンス。同4分、右サイドでボールを受けたMF石田凌太郎がクロスを送ると、FW矢野貴章はシュートに持ち込めなかったが、大島が右足でフィニッシュ。しかし、ここはGK河田晃兵の好守に遭い、勝ち越しゴールとはならなかった。 　次の得点を目指す両チームは交代枠を使いながら攻撃の活性化を図る。甲府はMF三平和司に代えてFWピーター・ウタカを投入し、攻撃の手を強めた。栃木は後半20分にFW宮崎鴻が途中出場。すると同31分、その宮崎がペナルティエリア内右からゴール左下に流し込んで勝ち越しに成功した。 　甲府は試合終盤にかけて攻撃の手を強めたが、栃木の堅い守備を崩すことができない。栃木が2-1で逃げ切って今季初勝利を挙げた。