【速報】大阪公立大で研究室保管の「青酸カリ」など薬品50グラム紛失 合わせて160人分の致死量 近く警察へ被害届 わずかな量でも死に至る猛毒
大阪公立大学は16日、研究室で保管されていた「青酸カリ」などの薬品50グラムを紛失したと発表しました。わずかな量でも死に至る猛毒で、大学によると合わせて160人分の致死量だということです。大学は近く被害届か紛失届を提出する方針です。 大学によりますと、紛失したのは工学研究科の研究室で保管していた「青酸カリ」と呼ばれるシアン化カリウム25グラムと「青酸ソーダ」と呼ばれるシアン化ナトリウム25グラムで、それぞれ80人分の致死量に当たるということです。 今月2日に、在庫点検をしていた教員が、この薬品2点を紛失していることに気づき、研究室内を探しましたが見つからず、14日になって大学側に報告があったということです。これを受け、全研究室に緊急点検を指示したほか、警察に相談しているといいます。 青酸カリなどの薬品は保管庫に入れて、鍵は専用ボックスで管理していました。あらかじめ登録された教員と学生のみが職員証や学生証を使って鍵を持ち出すことができ、その際に名前や日時などが記録される仕組みだということです。去年6月までは保管庫にあったことが確認されています。また、薬品を実験に使用する場合、その日時や用途、数量を使用者が専用システムに記録する運用でしたが、この薬品については1998年から使用した記録がありませんでした。 青酸カリに代表されるシアン化合物は毒性が強く、摂取すると呼吸困難や意識障害を起こし、死に至る場合もあります。青酸カリの致死量は0.15~0.3グラムとされ、毒物及び劇物取締法の指定毒物になっており、厳しく規制されています。
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