清水エスパルス PK戦の末初戦敗退…J2首位がJ3・9位の富山に無得点…ルヴァン杯1次ラウンド2回戦
◆ルヴァン杯 1次ラウンド2回戦 富山0-0(PK6-5)清水(24日・富山) J2首位の清水エスパルスは、延長戦、PK戦の末にJ3・9位の富山に敗れ、初戦敗退を喫した。前半から決定機を外す場面も多く、延長戦でも無得点。今季公式戦初出場のGK沖悠哉(24)は好セーブも見せたが、PK戦では5―6で敗れた。県勢は今大会全チーム敗退となった。 *** 断続的に冷たい雨が降る中、まさかの初戦敗退となった。PK戦では8人目に突入したが、富山はGK田川知樹(21)がキッカーとなってゴール。その直後、清水はGK沖がキッカーとなったが、田川のセーブに阻まれてしまった。試合後、選手たちは肩を落としてゴール裏にあいさつ。多くのサポーターが詰めかけたが、白星をプレゼントすることはできなかった。 敗れはしたが、因縁の同期ライバル対決も実現した。MF白崎凌兵(30)と、富山のMF河井陽介(34)の2人は、2012年に清水に入団。MF白崎は13~14年まで富山に期限付き移籍した経験を持ち、河井は清水、岡山を経て今季から富山に新加入。白崎は「自分にとってはお世話になったクラブ。試合に対してのモチベーションは高いし、カテゴリーの差も関係ない。(河井との対決は)同期なのでめちゃくちゃ楽しみ」と意欲的にプレー。前半には強烈なミドルシュートを放って見せた。 リーグ戦とは大きく選手を入れ替え、この日は、5選手が今季の公式戦初スタメンに名を連ねた。試合前には「日常生活からしっかりした選手を使うつもり。公式戦でどれだけハイパフォーマンスを出してくれるか、楽しみにしている」と秋葉忠宏監督(48)は語っていたが、期待に応えることはできなかった。 (中田 康博) *** ■売上高過去最高51億円 J2清水エスパルスを運営する株式会社エスパルスは23日、オンライン会見で第29期(2023年2月1日~24年1月31日)の決算を発表した。売上高は前期比0・3%増で過去最高の51億100万円。純利益は7500万円で5期連続の黒字となった。 興行収入は15・5%増の8億3500万円。強化費は過去最高だった前年度とほぼ横ばいの29億300万円となったが、結果的にチームはJ1昇格を逃した。今期の強化費は26億100万円の予算を計上。山室晋也社長(64)は「まだ余裕はあるが、抑制的に運営している。若手を育成しようというクラブの意思」と説明した。
報知新聞社