4月からの“値上げ”が止まらない 食品2800品目以上で平均約23%…トイレットペーパーなど日用品も “2024年問題”で宅配便にも影響
UHB 北海道文化放送
また、値上げラッシュです。4月に値上げされる食品は2800品目あまり。平均の値上げ率は20%を超えます。食卓を直撃しそうです。 4月から丸大食品のハムやソーセージなど約260品目が最大25%、日本ハムは約200品目が最大27.6%それぞれ値上げします。 民間の調査会社「帝国データバンク」によりますと、4月に値上げされる食品は2806品目。平均の値上げ率は約23%に上ります。人件費の高騰や、いわゆる「2024年問題」に伴う物流費の増加が影響しているとみられます。 札幌市東区のスーパー「ARSPA美香保店」では…。 「デルモンテのトマトケチャップが、239円から279円に」(ARSPA美香保店 瓜谷 健一さん)
値上げが特に目立つのが各種調味料です。ミツカンは家庭用つゆ商品を最大24%値上げ。こちらのスーパーでは、4月1日から26円値上げしました。ハウス食品は七味唐がらしなどを最大32.5%値上げ。 「ソースを買ったけれど、ちょっとかごに入れたらすぐに数千円に」 「ケチャップは子どもがいると使うことが多いし、ウィンナーは子どもが好きなので値段が上がるのはきつい。加工品ではない肉を買ってタンパク質を代用する」(いずれも買い物客) このほかにも、味の素AGFのインスタントコーヒーや、不二家の菓子類も値上げされます。食品だけではありません。
「トイレットペーパーも値上げになります。物流の問題と原材料の高騰で約10%値上がり。まだ在庫を抱えているので価格は据え置き、なくなり次第順次切り替えていく」(ARSPA美香保店 瓜谷さん) 食品から日用品にまで及ぶ値上げラッシュ。小売店は物流に不安を抱えています。 「納品の遅れや、運送費が上がり価格がまた上がるのが不安」(ARSPA美香保店 瓜谷さん)
4月1日から運転手の労働時間の上限が規制される「2024年問題」。宅配便の価格にも影響が出ています。ヤマト運輸では約2%。佐川急便では最大で平均7%値上げされます。 そして、「値上げの春」はこんなところにも。
北広島市の「エスコンフィールドHOKKAIDO」。 北海道バスなどが共同で運行するシャトルバスは燃料費の高騰などを受け、新札幌便と新千歳空港便がこの春から最大400円値上げしました。 さらに、新鮮なビールが味わえるこちらのレストランでも最大100円ほど値上げ。新作メニューの開発などで、客の満足度を高めるよう務めているということです。「値上げの春」が止まりません。
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