新型コロナ感染者増加 気になる症状 風邪との違いは?…子どもは<手足口病、溶連菌
嗅覚や味覚に障害
――普通の風邪との違いはありますか。 症状の出方は、普通の風邪と同じです。違いは、新型コロナの場合、後遺症がいつまでも続くことがあるということです。 これだけ症状が軽くなっても、嗅覚や味覚に障害が残る人は少なくありません。また、「痰がからむせき」がいつまでも治らないという人も多くいます。 ――どうしてですか。 新型コロナに感染すると、上気道や気管でいつまでも炎症が続いてしまい、痰が出続けてしまうのではないかと考えています。また、炎症が続くことで、気道や気管が刺激に対して過敏に反応してしまう状態になっていると推察できます。過敏になると、冷たい風や湯気などを少し吸っただけでも、せきが出てしまいます。 ――今後も、感染者が増え続ける可能性があります。対応策はありますか。 これまでも散々言われてきたように、こまめに手洗いをする、人混みはなるべく避ける、屋内で「密」になるような所に行く場合は、マスクの着用を検討する――といったことになると思います。症状が出た場合は、感染を広げないためにも早めに検査を受けてほしいです。
おおはし・ひろき
多摩ファミリークリニック院長、日本プライマリ・ケア連合学会副理事長。1974年東京都中野区生まれ。獨協医大卒、武蔵野赤十字病院で臨床研修後、聖マリアンナ医大病院総合診療内科・救命救急センター、筑波大病院総合診療科、亀田総合病院家庭医診療科で勤務。2006年、川崎市立多摩病院総合診療科医長。2010年、多摩ファミリークリニック開業。