日本経済の「長期停滞が終わった」と考えるのは楽観的だ
日本経済が30年にわたる長期停滞から脱したという見方があります。本当なのでしょうか?(kelly marken/PIXTA)
コロナ禍からの経済再開などによって国内景気は今年に入り急速に盛り上がった。 供給力(潜在GDP)を上回る需要の増加によって、内閣府が試算する需給ギャップも4~6月にプラス0.4%と3年9カ月ぶりのプラス、つまり需要超過状態になった。 実際の消費者物価が3%を超える上昇となっていることなど、日本経済のデフレ脱却を示す指標が増えている。 だが、残念ながら需要超過への転換や物価上昇は日本経済の持続的な成長につながっておらず、むしろ足元の景気の勢いは鈍化しているようにみえる。
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新見 未来