日本インカレ男子400m障害を制した渕上翔太

陸上・日本学生対校選手権最終日（22日、神奈川・Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu）男子400メートル障害決勝は早大の渕上翔太（1年）が48秒96で初優勝を果たした。1年生ながら大学日本一のタイトルをつかみ、「優勝を狙ってはいたが、まさか本当にできるとは。とてもびっくりしている」と喜んだ。21日の準決勝で来年の世界選手権（東京）の参加標準記録（48秒50）を突破した法大の井之上駿太（4年）は49秒08で2位だった。前半は井之上がリードしたが、最後のハードルで渕上が追いついて競り勝った。 前日の準決勝で渕上はU20日本記録となる48秒78をマークしたが、直後に東洋大の下田隼人（1年）が更新。それでもこの日、強い風が吹く中2度目の48秒台を出し「48秒台は今年に出るとは思っていなくて、昨日の一回だけかなと思っていた。ここでもう一回出せたのは自信になる」とうなずいた。 ハードルの5台目までは14歩、以降は15歩でレースを進める。高校時代は同じ歩数で前半に攻めるスタイルだったが、大学からは最後の競り合いに強くなるために「体力を残して走るように」と後半まで温存するように変更。今大会ではそのプランがぴたりとはまった。 今後はグランプリシリーズ「アスレチックスチャレンジ杯」（29日、新潟）など3試合に出場する予定。「その中で参加標準記録を切っていきたい。東京世界選手権、ロサンゼルス五輪を目指していきたい」と力を込めた。