患者や医師などがそれぞれの立場で 秋田市でがんと仕事の両立を考えるセミナー
秋田朝日放送
がんの治療と仕事の両立について考えるセミナーが4日秋田市で開かれました。医療の進歩によって長く付き合う病気となりつつあるがんについて患者、医療関係者、雇用する会社などそれぞれの立場で現状と課題を考えました。 セミナーにはがん患者やその家族、医療関係者や行政職員など約70人が参加しました。現在もがんの治療を行う小松弘之さんは2015年、53歳の時にすい臓がんが発覚し、その後肺がんや前立腺がんを経験しました。手術や化学療法を受けて今でも仕事を続けていて、自分の経験を踏まえて「化学療法によって起こる症状は会社にも共有すべきだ」と話しました。 また、がんの治療に携わる医師やがんと向き合いながら仕事を続ける人たちによるパネルディスカッションも行われ、がん患者に対する支援制度や配慮についてそれぞれの立場から意見が交わされました。 厚生労働省によりますと、がんの治療を受けながら働き続けている人の数は全国で約50万人です。いかに負担を減らして仕事と両立してもらうのか。さまざまな視点から考える機会となりました。
秋田朝日放送