亀田誠治、無料コンサート『日比谷音楽祭』開催までの苦労 50歳で就職活動用スーツを新調
日テレNEWS NNN
音楽プロデューサーで東京事変のメンバーでもある亀田誠治さん(59)が、『第19回 渡辺晋賞』を受賞。2日に行われた授賞式で、野外コンサート『日比谷音楽祭』の実行委員長としても活動する亀田さんが、開催秘話を明かしました。 【画像】東京事変 2012年に解散後、2020年に"再生" 『渡辺晋賞』は、2005年の芸能事務所・渡辺プロダクションの創業50周年を機に、エンターテインメント業界における新しい感性のプロデューサーを顕彰し、⼤衆⽂化のさらなる発展向上を⽬的とするプロデューサー賞として創設されました。亀田さんはこれまで、バンド・東京事変のベーシストとして活動するほか、椎名林檎さんやスピッツ、GLAY、いきものがかりといった数多くのアーティストのサウンドをプロデュースし、アレンジを⼿がけてきました。また、企画を立ち上げ実行委員長を務める『日比谷音楽祭』を、日本有数のフリー野外音楽フェスティバルに自ら育て上げた実績も今回大きく評価されました。
■ニューヨークで見たあの文化を日本に
2019年に東京・日比谷公園で開催をスタートさせた『日比谷音楽祭』は、入場や参加が無料の野外コンサート。2024年は小田和正さんやスピッツ、東京スカパラダイスオーケストラなどの出演が発表されています。初開催の2019年には約10万人の観客を動員したといい、大規模なフリーコンサートとして知られています。今回、無料コンサート開催に向け、クラウドファンディングや企業からの協賛などの⼿法で“業界外からお⾦が回ってくる仕組みづくり”、“⽂化を応援する仕組みづくり”を構築するなど、⾳楽業界全体の在り⽅を変えていく亀田さんの取り組みも評価されての受賞となりました。 授賞式では、『日比谷音楽祭』についてスピーチ。開催のきっかけは約10年前に、アメリカ・ニューヨークのセントラルパークで行われていたフリーコンサートを見たことだそうで、並べば誰でも音楽が聴ける文化に感銘を受けたことを明かし「ニューヨークで見たフリーコンサートは、寄付金と企業からのスポンサーとしてのお金、行政からのお金で作られていると聞いて、こんなことが日本でできるのかなとも思いましたが、ニューヨークでできて、日本でできないわけがないと思って、50歳になってリクルート(就職活動用)スーツを3着新調し、企業の方に協賛やスポンサーのお願いをし、助成金の申請書を書きました」と並々ならぬ苦労を明かしました。