「自分を責めたい」守備妨害の阪神・西岡が懺悔。
思えば、3月30日、東京ドームでの巨人との開幕第二戦で、大竹の打球を追って福留と激突。救急車で搬送され、全身を数箇所も骨折する大怪我を負うところから、西岡のシーズンがスタートした。 同時に1番・鳥谷、3番・西岡の和田構想が大きく崩れたが、代役の上本が輝き、鳥谷、ゴメス、マートンのクリーンナップが、はまった。 しかし、CS、日本シリーズでは、その上本が不調で、復活してきた西岡に頼った。まだ肘に不安を抱え、たとえ三塁であっても満足に守備もできなかったが、そのバットと、千葉ロッテ時代に“下克上”を経験しているムードメーカーとしての役割に期待を寄せ、「1番・三塁」で強制復帰させた。 それがCS突破の原動力となったが、シリーズでは、肘の不安がモロに出て、併殺を取れずに傷口を広げ、最後は、守備妨害……。西岡の懺悔のとおり、西岡で始まって西岡で終わった2014年シーズンだったとも言える。 複数年契約は今年で切れるが、チームは再契約を望んでいる。西岡は、来季、上本と二塁を争うのか、それとも三塁でのレギュラーを狙うのか。納得せねば動かない気分屋だけに、首脳陣が、どういうビジョンを持って、西岡起用を考えるのかが、来シーズンへ向けての大きなポイントのひとつになる。