舞台「トキワ荘の夏」 南砺・井波小児童が熱演 藤子Ⓐさん、Fさんゆかり
氷見市出身の漫画家藤子不二雄Ⓐさん(元富山新聞記者)や高岡市出身の漫画家藤子・F・不二雄さんが駆け出し時代を過ごした東京・豊島のアパート「トキワ荘」を舞台にした演劇「トキワ荘の夏」が30日、南砺市の井波総合文化センターで上演された。井波小の児童6人が出演し、全校児童約300人が富山出身の漫画家の情熱を感じた。 トキワ荘は漫画家手塚治虫氏や石ノ森章太郎氏らも青春時代や下積み時代に過ごしたアパート。舞台は手塚氏が締め切りに追われながら執筆する場面や、藤子ⒶさんとFさんが一緒に作品制作に励みながら、ライバル心を持っていた様子がユーモアを交えて描かれた。 漫画家にあこがれる子ども役を務めた高田凌太郎君(5年)は「とても緊張したけれど、せりふをちゃんと言えて良かった」と笑顔を見せた。7月のワークショップで児童に演劇を指導した劇団俳小(東京)の責任者大川原直太さんは「大きく通る声で演じてもらい、感激した」と評価した。