業績好調の「INTLOOP」が中長期経営計画〝VISION2030〟策定 当面の運用方針は円高の影響が少なくメリットになる銘柄が狙い
【トラトラ株】 米FRB(連邦準備制度理事会)は9月18日のFOMC(連邦公開市場委員会)で、通常の2倍にあたる0・5%の利下げを決めた。FRBが大幅利下げにより米経済を下支えする姿勢を鮮明に打ち出したことは、米国株式市場にポジティブに作用する見通しだ。 また、大幅利下げによる米経済のハードランディングリスクの低下は、日本株への強力なサポート要因でもある。ただし、日米金利差の縮小は円高・ドル安要因でもあるため、業績面で円安がメリットになる銘柄の上値は重そうだ。 よって、当面の運用方針としては、円高の影響を受け難い、もしくは円高がメリットになる銘柄を狙いたい。 まず、INTLOOP(9556)は9月13日、「2024年7月期決算短信〔日本基準〕(連結)」を発表した。これが注目ポイント。25年7月期通期連結業績については、売上高は345・50億円(前期比27・6%増)、営業利益は19・69億円(同30・7%増)の見通し。 同社が属する国内コンサルティング、DX、ITサービスの各市場は、今後も継続的に成長すると見込んでいる。また、「プロフェッショナル人材ソリューション&コンサルティング事業」に対する引き合い・発注が25年7月期も継続して増加するとしている。同社は、中長期経営計画「INTLOOP 〝VISION2030〟」を策定。30年7月期の目標として売上高1000億円、営業利益150億円の達成を目指すという。 ワイエスフード 米進出へTajimaを子会社化 次にワイエスフード(3358)は、9月18日開催の取締役会で、米カリフォルニア州地域およびメキシコ地域において「Tajima Ramen」事業を展開するTajima Holdings,Inc.の全株式を取得し、完全子会社化することを決議した。これが注目ポイント。 ワイエスフードの24年3月期決算は、7期ぶりに営業損益含め黒字化を実現した。国内において安定的な黒字化が見込めることとなったことから、次の事業成長戦略の柱としてTajimaを子会社化し、ラーメン市場が拡大する米国・メキシコ市場へ進出していく方針だ。 八洲電機 半導体関連好調で上方修正