気候危機に芸術セクターは何ができるのか。「気候危機とアートのシンポジウム」がヒルサイドプラザで7月26日に開催
特定非営利活動法人アーツイニシアティヴトウキョウ(AIT/エイト)が主催。パネルディスカッションに、片岡真実、菊竹寛、鷲田めるろ、相澤邦彦が登壇。作家・アーティストの小林エリカがパフォーマンスで参加
「気候危機とアートのシンポジウム」が、東京・ヒルサイドプラザで7月27日に開催される。このシンポジウムは、気候危機に対するアートセクターの具体的な行動を議論し、実践の契機とする場を提供するもの。主催は、特定非営利活動法人アーツイニシアティヴトウキョウ(AIT/エイト)。 気候危機と生物多様性の喪失が深刻化するなか、芸術セクターはどのようなアクションを取るべきなのか。世界の芸術セクターの二酸化炭素排出量は約7000万tとされ、航空業や農業に比べると少ないものの、脱炭素化の必要性は高まっている。 本シンポジウムでは、AITが2023年より非公開で行なってきた気候とアートに関する勉強会で共有された知識や、気候危機に対する具体的なアクションプランの内容も公開。また、アーティスト、美術館、ギャラリーやアートスペースなどをはじめ、芸術に携わるすべての人々が、気候危機対策の実践者となることを目指して議論を行い、具体的な行動を探求する。 基調講演には、信州大学 人文学部 准教授の茅野恒秀とAIT TOTAL ARTS STUDIESプログラムディレクター、多津衛民藝館館長のロジャー・マクドナルド。 パネルディスカッションは、森美術館館長、国立アートリサーチセンター長の片岡真実、Yutaka Kikutake Gallery代表の菊竹寛、十和田市現代美術館館長、東京藝術大学大学院准教授の鷲田めるろ、ヤマト運輸(美術)スペシャルアドヴァイザー、コンサヴァターの相澤邦彦が登壇。また、作家・アーティストの小林エリカがパフォーマンスで参加する。 AITのアート講座「TOTAL ARTS STUDIES(TAS)」では、アートと気候危機に関するレクチャーも実施されている。いま、私たちにできることは何か。気候変動が全世界的な関心事になるなかで、アートと環境問題について考えたい。
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