[山口県]台湾向け車両の陸送を一般公開 下松で来月27日
鉄道産業などが集積し「ものづくりのまち」で知られる下松市で4月27日、地元の日立製作所笠戸事業所が製造した台湾向け特急車両の陸上輸送を一般公開するイベントがある。今回で第3弾。下松商工会議所などでつくる実行委員会は大型連休初日でもあり、前回の約3万5千人を上回る人出と見込む。 「道路を走る鉄道車両見学プロジェクト」。これまで2017、19年に実施し、今回は5年ぶり。陸送は通常夜間などにあるため見る機会が少なく、いずれも鉄道ファンや市民ら3万人以上が沿道を訪れ、話題を呼んだ。 日立製作所は台湾向け特急車両を600両受注し、笠戸事業所で車両を製造。今回はその車両2両をお披露目。同事業所正門からJR下松駅南口の往復約3・3キロを1時間半程度(途中セレモニーも含む)かけて運ぶ予定。専用トレーラーに乗せて陸送する。 市制施行85周年記念で、台湾に向けた特急車両が今年最終出荷となることにも合わせて企画。下松商議所は「下松の技術結集により製造された鉄道車両を多くの人に公開することで、ものづくりのまち下松を発信し、市民に誇りを感じてもらいたい」としている。 午前9時45分に正門前でセレモニー、同10時にスタート。周辺に臨時駐車場を設けるが、限りがあるため、公共交通機関などでの来場を呼びかける。一帯では飲食や鉄道グッズ販売などイベントも。荒天時は中止。問い合わせは同商議所(電話0833・41・1070)へ。