ひろゆき&リュウジのバズ論破トーク⑭ リュウジが好感度をガンガン下げたい理由とは?【この件について】
リュウ そうですね。そういえば、僕は立ち回り的に「料理界のひろゆき」といわれることがあるんですよ。 ひろ マジすか。似たにおいは感じていましたけど。でも、それってあんまりホメ言葉じゃないですよね(笑)。 リュウ ひろゆきさんみたいに世論とかを気にせずに意見を言うみたいな人たちと、僕は役回りが似ているかもしれない。政治的な発言はしませんけど、味の素みたいに不当に扱われているものがあれば闘いますから。味の素だけでなく、「ラーメンを食っていると死ぬ」みたいに言う人も放っておけない。「ちょっと待ってくださいよ。毎日食わなければ死にませんから」ってコメントしに行ったりしちゃいます。 ひろ そういう人たちにあえてツッコんでいくのは何か理由があるんですか? リュウ 「リュウジさん、いくら説明してもあの人たちは変わりませんよ」ってけっこう言われるんです。でも、僕はその人自身を変える気なんてさらさらないんです。例えば、ラーメンを食べたら死ぬと思っている人がいる。で、僕みたいに「毎日食わなければ大丈夫」と思っている人もいる。その間には「ラーメンはおいしいと思うけど、週に1回は食べすぎかも」という層がいるんです。僕は、その中間層の人たちのために闘っているんです。 ひろ アンチではなく、アンチとリュウジさんのやりとりを見ている大衆向けに言っているんですね。 リュウ そうなんです。「え? ふたりが言っていることは正反対だけど、この意見ってどうなんだろう」と考えるきっかけになるかもしれない。あと、僕が一方的に言うより、誰かと一緒に話したほうが伝わったり、理解してもらいやすくなると思っています。 ひろ リュウジさんって、人のためには頑張るけど、自分に対してはどうなんですか? リュウ 正直、自分なんてどーでもいいと思ってます(笑)。 ひろ それは昔から? リュウ そうですね。やっぱり僕は人のためじゃないと頑張れないんですよ。それって実は僕のレシピにも反映されているんです。自分のこだわりを詰め込むというよりは「みんなが喜ぶものを作る」という考えのもとでやっています。手前味噌ですが、だからこそバズるレシピが多いんですよね。 ひろ なるほど。人は哲学とかこだわりというのを持っちゃうと、無理やりにでもそれを使おうとするじゃないですか。でもそれって大衆にはウケづらい。「自分なんてどうでもいい」と思っているリュウジさんだからこそ、バズレシピが生まれたんですね。 *** ■西村博之(Hiroyuki NISHIMURA) 元『2ちゃんねる』管理人。近著に『生か、死か、お金か』(共著、集英社インターナショナル)など ■リュウジ(RYUJI) 1986年生まれ、千葉県出身。料理研究家。近著に『虚無レシピ』(サンクチュアリ出版)など。公式X【@ore825】、公式Instagram【@ryuji_foodlabo】、公式YouTubeチャンネル『料理研究家リュウジのバズレシピ』 構成/加藤純平(ミドルマン) 撮影/村上庄吾