「野球をやっていて本当によかった」

『下剋上球児』日沖壮磨役の小林虎之介（写真：TBS提供）

俳優の鈴木亮平が主演を務めるTBS系日曜劇場『下剋上球児』(毎週日曜21:00～)で、越山高校野球部の一員、日沖壮磨(ひおき・そうま)役を演じている小林虎之介にインタビュー。本作出演について話を聞いた。 【写真】赤髪姿の日沖壮磨役・小林虎之介ほか（全7枚） 本作は、高校野球を通して、現代社会の教育や地域、家族が抱える問題やさまざまな愛を描くドリームヒューマンエンターテインメント。三重県立越山高校に赴任して3年目の社会科教員で、廃部寸前の弱小野球部の立て直しに奮闘する主人公・南雲脩司役を鈴木亮平、家庭科担当で野球部部長の山住香南子役を黒木華が演じ、約半年間に及ぶオーディションを経て決定した12人の若手俳優たちが野球部メンバーとして出演している。 TBSドラマ初出演の小林が演じている日沖壮磨は、野球部のキャプテンを務めてきた日沖誠(菅生新樹)の弟。野球の実力はありながらくすぶっていた壮磨だが、先週放送された第4話で、ついに野球部への入部を決めた。 小林は「このオーディションを受けるときから絶対取るってマネージャーさんたちに言っていたので、決まったときはほっとしました」と出演が決定したときの心境を述べ、「野球の実技の審査で落ちるのは嫌だったので、しっかり家でも毎日素振りをして臨みました」と明かした。 野球経験については「小学校1年生から高校3年生まで12年間やっていて、中学校までは外野と内野をやっていましたが、高校に入ってからはキャッチャーをやっていました」と説明。「親に野球をやらせてもらえて本当によかったなと。野球をやってなかったらこのオーディションで役をつかめなかった可能性が高かったので、野球をやっていて本当によかったなと思います」としみじみと語った。 ■本来は右打ちも役では左打ちに「森友哉さんの真似をしています」 また、「壮磨は思春期でなかなか素直になれず、本音が言えない部分は難しいなと思いつつ、塚原(あゆ子)監督に演出してもらってちょうどいい塩梅で芝居ができているのかなと思っています」とここまで演じてきた感想をコメント。「現場ではみんな仲良くても、キャラクターの個性を失ったらいけない」と言われたことを意識しながら演じているという。 壮磨は左打ちだが、小林自身は本来、右打ちとのこと。「小学校6年生から中学2年生までは両打ちで少し左もやっていましたが、高校のときは完全に右打ちに。今回キャストに左打ちがいないということで久々に左打ちを練習してやっていて、本当の左打ちじゃないので説得力を出すために素振りをして、バッティングセンターにもたくさん通っています」と裏の努力を明かし、「オリックスの森友哉さんの真似をしています」とも話した。 本作では、プロ野球・阪神タイガースなどで活躍した元プロ野球選手の鳥谷敬が、草野球チームの一員として出演。小林は、鳥谷との共演シーンはなかったものの、撮影を見学させてもらったそうで、「鳥谷さんと会うことができて、写真も撮ってもらいました。うれしかったです」と声を弾ませた。 また、「この現場でたくさんのことを教えてもらっているので、それが無意味にならないように、ほかの作品でもしっかりお芝居して、オファーしてもらえるようになっていきたい」と語る小林。本作での学びについて「カメラの前や人前が昔から苦手で、最初の頃はカメラがあるというのに慣れず、硬くなっていることが多かったのですが、最近は慣れてきました。そこが一番大きいです」と語った。