志田彩良&柄本時生インタビュー「柄本さんはとんでもないことをしそうだから、早めに身動きできないようにしたいです(笑)」『消せない「私」-復讐の連鎖-』
高校時代にいじめに遭い、人生を台なしにされた主人公の硝子(志田彩良)が、復讐を遂げるリベンジ・エンターテインメント『消せない「私」-復讐の連鎖-』(日本テレビほか 毎週(金)深0・30)が話題に。かつて自分を変えてくれた元美容系配信者の徳道(本郷奏多)の協力により、自分に消せないデジタルタトゥーを刻み込んだ3人の同級生への復讐を果たした硝子。しかし、復讐はまだ終わっていなかった――。 【写真】志田彩良と柄本時生の全身ショット 3月8日(金)放送の第10話から、物語は硝子の過去と深く関わっていた迷惑系配信者・綿貫(柄本時生)との対決へ。いよいよ迎える最終章を前に、硝子役の志田さんと綿貫役の柄本さんが、見どころや現場でのエピソードを語ってくれた。 ◆ここまでの撮影を振り返っていかがですか? 志田:復讐が順調に進んでいます(笑)。 柄本:確かに、順調に復讐していっているもんなぁ。みちる役のゆかっぴぃ(小日向ゆか)、すごいことになってたもんね。インスタで見ていたのと違うなって。 志田:序盤はきれいなみちるでしたけど、会うたびにボロボロになっていました。 柄本:オレはボロボロの状態しか見てないからびっくりした。でも生で見られるだけでありがたいし、「いつも“いいね!”してます」とだけ伝えておきました(笑)。 志田:復讐相手は皆さん、ボロボロになるんです。でも、綿貫さんへの復讐が一番壮絶になると思います。 ◆最初に柄本さんが綿貫役を演じると聞いたときは? 志田:わりとイメージはしやすくて。迷惑系配信者役がぴったりだと思いました(笑)。 柄本:こういう役は2回目だしね(笑)。その分、また同じ引き出しを出すのも恥ずかしいと思って。2回目の方が難しいけど、考えがいがあって楽しいです。 ◆10話以降、単なる「迷惑系配信者」という言葉では括れない、綿貫の闇深い人格が掘り下げられていきます。彼をどんな人物だととらえていますか? 志田:まさに現代の象徴というか、承認欲求の塊でしかないなって。今の時代には、リアルな存在なのかなと思います。 柄本:ちょっと硝子ちゃんと通じるところもあるよね。ネットという存在が人生で大きなものとなって、ある種の暴走をしてしまうという。だから硝子ちゃんと綿貫、立場は違っても両方の気持ちが分かるところがある。そういう見方もできるところがこの作品の面白いところだと思います。 ◆現場でお会いしてみて、お互いの普段の雰囲気はいかがですか? 柄本:志田ちゃんは合間によくみんなと談笑していて、すごく明るいです。ああいう役柄だし、現場で思い悩んでたらどうしようと思っていたけど、真逆な人間性でよかったと思いました。 志田:柄本さんも綿貫さんとは全然違って、ずっと優しいです。1話で肩がぶつかるシーンの撮影でも、終わった後に「ごめんね、大丈夫?」と気にかけてくださって。 柄本:その前にちゃんと当たれなかったときも謝ってたんです。当たらなきゃいけないのにうまく当たれなくて、ごめんねって。 志田:そのとき、私、ちょっと避けちゃったんです。ぶつかるのが怖くて。 柄本:そうだったの? 俺のミスだと思ってた(笑)。 志田:私が悪いのに、なんて優しい人なんだろうと思いました(笑)。 ◆合間にどんな会話をされているんですか? 柄本:住むならどんな街がいいか、どんなものがはやっているか…とか、そんな他愛ない話です。でも、僕の中では結構盛り上がっているんですよ。友達と使っているアプリの話を聞いて“今はそんなのがあるんだ!”って。 志田:私からは「普段、ラップをやってるんですか?」って聞きました。 柄本:そうだ、聞かれた! 志田:綿貫の徳道さんへの詰め方を見ていたら、なんかラップっぽいものを感じて。すごく心地いいテンポ感があるんですよ。 柄本:それを聞いて“俺ってリズムを刻んでいたんだ…”と思いました。何か今後、意識しちゃいそうです(笑)。