国内最大級「アカギカメムシ」見つかる 温暖化のシグナル?県内で初確認か 山梨
YBS山梨放送
国内最大級のカメムシ「アカギカメムシ」が笛吹市で見つかりました。日本では沖縄など南西諸島に生息し、専門家によると、県内で確認されたのは初めてではないかということです。 視聴者から寄せられた写真に写る、色鮮やかなオレンジと特徴的な斑点。笛吹市御坂町で見つかった、アカギカメムシです。 アカギカメムシを見つけた小倉智弘さん 「帰ってきた時に玄関のここにいて、目立っていたのですぐ気付いた」 アカギカメムシは南西諸島に生息し、体長2.5センチほどにもなる国内最大級のカメムシの仲間です。温暖化の影響か、近年は本州で目撃されるケースも相次いでいますが、県内で確認されたのは初めてではないかとみられます。 山梨総合研究所 千野正章 特別研究員 「(研究してきた)10数年の中で、アカギカメムシは一度も見たことがない。温暖化によってどんどん生息域が上がって山梨にも定着した可能性がひとつある」 アカギカメムシには集団で行動する習性があり、見つかったのが1匹だけでは定着しているかの断定はできません。ただ、ひとつの発見が環境の変化に気付くきっかけになると言います。 山梨総合研究所 千野正章 特別研究員 「今までいなかった虫が見かけられるのは、地球温暖化の変化を最初にキャッチするシグナル。今回、気が付いた人は素晴らしいと思う」 なお、アカギカメムシはカメムシ特有の嫌な臭いは出さず、農作物への被害もないとされています。