日向坂46 小坂菜緒が『光る君へ』に登場! 坂道グループとNHKドラマの意外な縁
日向坂46の小坂菜緒が、9月15日放送の大河ドラマ『光る君へ』(NHK総合)第35回に初登場する。 【写真】『どうする家康』で高い演技力を見せた久保史緒里 小坂が演じるのは、斎院の中将。公式サイトの人物紹介には「源為理の娘。62代・村上天皇の第十皇女である選子内親王(のぶこないしんのう)に仕える。藤原惟規の恋人」とあり、まひろ(吉高由里子)の弟・惟規(高杉真宙)の恋仲にある人物であることが分かる。第34回で惟規はまひろに「神の斎垣(いがき)を越えるかも、俺」と宣言しており、その斎垣というのが斎院=皇女の居所ということになる。 小坂の出演は第34回の予告にてサプライズの形で発表され、たちまち話題に。小坂は日向坂46でセンターを務める、グループ切ってのエースメンバー。俳優としては『恐怖人形』(2019年)で映画初出演にして初主演後、『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』(2021年)に出演。2021年の活動休止後は、グループでの活動に重きを置き、俳優業はほぼ休止状態であったが、こうして再び小坂の役者としての経歴に大河ドラマという大きな功績が記されようとしている。 小坂の映像作品への出演は10月25日公開の映画『ゼンブ・オブ・トーキョー』も控えており、日向坂46の四期生全員に混じって一人出演していることも、グループのエースであることを物語っている。筆者はすでに試写にて『ゼンブ・オブ・トーキョー』を観ているが、小坂が演じる有川凛は“憧れのアイドル”を体現しながら、小坂自身のアイドル性を投影した役柄といった印象。高嶺の花という意味では、『光る君へ』での斎院の中将とも通ずる部分があるとも言えるだろう。 同じ坂道グループでは、乃木坂46の久保史緒里が2023年のNHK大河ドラマ『どうする家康』に出演。徳川家と織田家の間で揺れる五徳を好演し、父・信長を演じた岡田准一と今年6月に放映されたマクドナルドのCMで共演したことも話題となった。久保は10月7日より放送の夜ドラ『未来の私にブッかまされる!?』(NHK総合)にて、再びNHKドラマにカムバック。2025年公開の映画『誰よりもつよく抱きしめて』で主演の一人を演じることもアナウンスされている。 現在はグループを卒業しているが山下美月は乃木坂46に在籍しながら朝ドラ『舞いあがれ!』(NHK総合)を完走し、そこから役者として大きく飛躍。今もドラマ『降り積もれ孤独な死よ』(読売テレビ・日本テレビ系)、11月22日公開の映画『六人の嘘つきな大学生』と出演作品は途切れることがない。山下の朝ドラのバトンを受け継ぎ、遠藤さくらは 朝ドラ『らんまん』(NHK総合)に主人公の万太郎(神木隆之介)と寿恵子(浜辺美波)の娘・千歳として出演している。 NHKドラマとして視野を広げると、櫻坂46の藤吉夏鈴は今年1月放送のドラマ『作りたい女と食べたい女』シーズン2(NHK総合)に出演。会食恐怖症を抱えた南雲(藤吉夏鈴)として、ナチュラルなタメ口がアクセントの人懐っこい役柄を好演していた。撮影時期は前後してしまうが、その後、藤吉は8月公開の映画『新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!』で主演を張っている。役者業に意欲を示す藤吉の芝居は今後も続いていくだろう。 大河ドラマという大舞台で役者としての再スタートを切る小坂。久保や藤吉のように、この出演をきっかけにして小坂も俳優として大きく飛躍していくことができるかもしれない。
渡辺彰浩