「離島医療の充実へ理念受け継ぐ」…徳洲会を創った徳田虎雄さんの故郷・徳之島で「お別れの会」、住民ら1400人が参列
10日に86歳で死去した医療法人「徳洲会」創設者で元衆院議員の徳田虎雄さん=鹿児島県徳之島町出身=のお別れの会が21日、同町であった。徳田家が主催し奄美群島の首長や医療関係者、住民ら約1400人が参列。「生命だけは平等だ」との理念を掲げ、離島やへき地、救急医療の充実に尽くした徳田さんをしのんだ。 【写真】徳田虎雄さんの遺影近くに展示される愛用のスーツと帽子=21日、徳之島町亀津
徳田さんの遺体は19日、空路徳之島に到着。21日は親族による神事の後、一般参列者を受け入れた。祭壇には遺影が掲げられ、愛用のスーツと帽子も展示。来場者は手を合わせ、ひつぎに頭を下げた。 伊仙町馬根の四本ケイ子さん(83)は「ありがとう、お疲れさまと最期に声をかけたかった。徳之島や奄美のために一生懸命働いてくれた」と涙ながらに話した。 徳之島町亀津の徳之島徳洲会病院は2025年春にも同町亀徳に移転する。高岡秀規町長は「完成を見ずに亡くなったのは残念でならない。理念を受け止め、素晴らしい離島医療の体系を構築するのが自治体の役割だ」と参列後に述べた。 徳田さんの次男で元衆院議員の毅さん(53)は取材に「最期は徳之島に帰りたいと生前言っており、喜んでいるのではないか。理念を引き継いで活動している人々の姿をしっかり見守ってほしい」と語った。 徳田さんの遺体は22日、同町亀徳の徳田虎雄顕彰記念館近くの墓地に埋葬される。
南日本新聞 | 鹿児島
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