販売終了した『チェルシー』 “生食感”として北海道エリア限定で販売へ 発売元にこだわりを取材
2024年春に販売が終了した明治のキャンディー『チェルシー』が、“生食感”として、9月3日から北海道エリア限定で販売されることが発表されました。 【画像】味も思い出も“最後に1粒”…「チェルシー」販売終了へ 街の人たちの声は… 発売されるのは、『北海道 生食感チェルシーバタースカッチ味』です。北海道産の発酵バターと北海道産生クリームが使われ、濃厚なチェルシーバタースカッチが、やわらかく、とろけるくちどけの“生食感”で味わえるということです。9月3日から北海道内の観光土産品取扱店で販売されます(8月10日から新千歳空港にて先行販売)。 『チェルシー』が発売されたのは、今から53年前の1971年。定番のバター味やヨーグルト味に加え、さまざまな味がこれまで販売されてきました。しかし、市場環境や顧客ニーズの変化にともなう販売規模の低迷により、収益性が悪化。販売終了せざるを得ない状況になったといいます。 今回、“生食感”として発売に至った経緯について、発売元の道南食品は「明治様では、これだけ長くご愛顧いただいたチェルシーを、なんとかカタチを変えてでもブランド継続できないかと、模索を続けていました。チェルシーは、主原料にバター、クリームなどの乳製品と砂糖などの糖原料を使い、これを高温で煮詰めて作っています。そこで、北海道の優れた乳製品と砂糖で作ったら、特別なチェルシーができるのではないか? ということろから新チェルシーの開発をスタートしました」と明かしました。 明治から、共同開発、ブランド継承の提案があり、明治開発の新技術を応用することで『生食感チェルシー』を開発したという道南食品。一番のこだわりを聞くと「ブランドとして守ることと変える・進化させること、をしっかりと見極めて、お客様の期待に応えるようにしました。そして一番こだわったのは、『チェルシーバタースカッチの味はそのままに、食感は新しい生食感、にする』です。バタースカッチの味試作は、最後の最後まで改良をつづけ、生産開始ぎりぎりに決定しました」と語りました。 これまで『チェルシー』には、さまざまな味が登場しましたが、バタースカッチ味が選ばれた理由は「チェルシーの発売当初からのメインアイテムであったことからバタースカッチの味を選定しました」と明かし、現時点では、北海道限定販売のみだということです。 道南食品は「多数の問合せ、ニュース、SNSでの取り扱いを頂き、驚きとともに、チェルシーブランドがお客様に本当に愛されている、ことを実感しています。大切に継承してゆきたいと思います」とコメントしています。