WOWOWのエキサイトマッチSPにゲスト参加した4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥

　プロボクシング4団体統一スーパーバンタム級王者の井上尚弥（31＝大橋）が21日、都内のWOWOW放送局でエキサイトマッチSP「井上尚弥VS TJ・ドヘニー」（11月4日午後9時、WOWOWライブ、WOWOWオンデマンドで放送）の収録にゲストとして参加した。自らの言葉で元IBF世界同級王者TJ・ドヘニー（アイルランド）との防衛戦を映像を見ながら振り返った。 【写真】ベルトを前に、試合後の会見に臨む中谷潤人 　今年8月に、米プロモート大手トップランク社のボブ・アラムCEOから将来的な井上－WBC世界バンタム級王者中谷潤人（26＝M・T）戦実現について「うまくこのままいけば来年、井上－中谷戦が日本で歴史的に大きな試合になるでしょう」との発言があった。このコメントを皮切りにボクシングファンの間でも一気に25年中の井上－中谷戦の機運が出てきた。 　収録後の井上は、中谷の名前こそ出さなかったものの、フェザー級へ転向する前を想定し「パウンド・フォー・パウンド（PFP＝階級を超越した最強ボクサーのランキング）の1位になりたい若者がいるので、その若者が（スーパーバンタム級に）上がってくるのを待つしかないかなと。これだけボクシングファンが言っているのであれば、口に出してもいいのかな。いいんじゃないですか」と発言した。 　中谷がPFP1位を狙うという目標を掲げていることを引き合いに、井上は「1位を目指したいというのは、そう（井上と対戦したいと）いうことじゃないですか。バンタム級でPFP1位を目指したいのか、どこで1位を目指したいのか分からないですけど」とも付け加えた。 　14日中谷が臨んだペッチ・ソー・チットパッタナ（タイ）との2度目防衛戦もチェックしたという。プロ78戦で1敗のみ、1度もダウンもKO負けもしていないペッチからダウンを奪って6回TKO勝ちした姿を確認し「やはり強いなという印象がありました。だからこそ、興味が出てきましたし。自分としてはスーパーバンタムでやるべき相手がいる。練習の中で意識することはないですけど」と強調した。 　今月24日には次期防衛戦の発表会見も予定されている。挑戦者はIBF、WBO世界同級1位サム・グッドマン（オーストラリア）が濃厚となっている。24年に続き、25年も年3試合を希望している。「12月の試合をクリアすれば、海外もありうる。自分としては場所はどこでもいいと思っている」と意欲を示していた。