2年半同居も「交際の打診なし」!? 講談師・一龍齋貞奈さんの波乱万丈結婚ウラ話
女性講談師の一龍齋貞奈(ていな)さん(37)が、運命の出会いを果たした男性と昨年、結婚した。お相手は、法律関係の職に就くS男さん(38)。貞奈さんの講談のファンであり、厳しいトレーナー役でもあるという。 【写真を見る】「いまだにプロポーズをせがんでいる」という一龍齋貞奈さん
元号が令和になったばかりの2019年5月、貞奈さんが週に3日通っていたバーに、S男さんが初めて来店した。カウンターで隣り合わせ、会話が盛り上がり、「同年代で講談を知る人はあまりいない」(貞奈さん)と感じている中で、S男さんからこんな話が。 「6代目宝井馬琴の講談を子供の頃に聞いた。迫力があった」 貞奈さんは「内容が薄っぺらいけど面白そうなイケメン」と感じ、S男さんは講談師らしく直截な物言いをする彼女に「やけくそな感じがするけど全力投球だな」という印象を持った。互いに褒めているのかけなしているのか分からないが、好意を抱いたことに変わりなく、連絡先を交換。その月に3度のデートを重ねた。
運命の出会いから1年、同居スタート
その後、互いの家を行き来し始めたが、かたや4畳半一間の貞奈さんの部屋と、こなた洗濯機がなく、コインランドリーで毎回2時間以上を過ごすS男さんの部屋。ならばいっそ「一緒に住んだほうが楽だね」(S男さん)と20年4月、現在も暮らす東京・大井町での生活を開始した。 貞奈さんは、コンロが一口しかなかった以前の部屋では振る舞えなかった手料理を作るように。得意の竹輪とピーマンの炒め物はS男さんをとりこにする。やがては凝ったメニューまで。釣りが趣味のS男さんが静岡・沼津で取ったシロアマダイをアクアパッツァにして、二人そろって舌鼓を打つ日も。
交際の打診はなし
ただし、同居前も後もS男さんから交際の打診はなく、それどころか貞奈さんから「いまだに何度もせがんでいる」のにプロポーズすらない。彼女が「ずっと一緒に暮らすとは思っていたけど、入籍するかどうかも分からない」と思ったのも無理はない。
師匠に呼び出され…
二人に業を煮やしたのが師匠の一龍齋貞心さんだ。 「籍も入れずにどういうつもりだ。俺が相手に聞いてやるから連れて来い」 22年11月、東京・浅草に呼び出されたS男さん。どんな修羅場が訪れるかと思ったら、師匠からは「籍は入れたほうがいいよ」と優しく諭されただけだった。しかし、共通の知り合いや友人から「入籍はいつ」と問われる“圧力”が増し、昨年2月23日に入籍した。 こぢんまりとした結婚式を9月30日、沖縄・宮古島で挙げた。「ようやく家族になった」と喜んだのも束の間、翌日、出席者も交えた一行でシュノーケリングを楽しんだ直後に、 「浜辺に置いておいたポーチを大潮で流された」(S男さん) ポーチには、全員の荷物を載せた車のキーが入っている。沖縄とはいえ、時は10月。日が暮れると寒さが増す。諦めかけた時、旅行者の男性が海に飛び込んで取ってくれ、結婚後初となる騒動は事なきを得た。