不登校の子どもに「頑張れ」はNG 心理カウンセラーのアドバイスから学ぶ子との向き合い方
心理カウンセラーで不登校解決コンサルタントの菜花俊さん(56)による講演会が、鹿児島市であった。不登校になった子とどう向き合えばよいか、親子関係の処方箋を紹介。県PTA連合会が開き、保護者や教員ら約170人が参加した。 【写真】不登校の子どもと親の向き合い方について語る菜花俊さん=鹿児島市のウェルビューかごしま
講演会は1月28日あり、菜花さんは自身の体験や相談を受けた例を基に、親が陥りがちな対応の問題点を挙げた。「子どもは頑張って力尽きて不登校になっているのに、『頑張れ』と励まされても受け入れられない」と指摘。親が自分自身を責めるのをやめ、子の話に耳を傾けることで支援方法が分かると助言した。 このほか学校側からの支援の在り方として、教員個人に背負わせず、チームとして取り組む必要性を訴えた。「担当が異動しても同じように支援が継続できる。先生が疲弊していたら、子どもは学校に行きたがらない」と強調した。
南日本新聞 | 鹿児島