中国ドラマ界のライジングスター、ディン・ユーシーの“ツンデレ若様”にハマる! 2023年注目度1位のラブコメ時代劇<今宵、若様は恋におちる>
中国ドラマの中でも根強い人気を誇る“ツンデレ若様モノ”。彫刻のように美しく冷淡なイケメン男性主人公が恋に落ちてどんどん甘い顔を見せていくストーリーは国境を越え、数多の女性視聴者のハートを掴んできた。中でも“2023年最高の一作”と話題を集めたのが、最旬スターのディン・ユーシーを主演に据えた「今宵、若様は恋におちる」だ。数多くの“ツンデレ若様モノ”の中で同作が愛される理由は? 日本でも3月27日(水)から「女性チャンネル♪LaLa TV」でTV初放送される同作の魅力に迫る。 【写真】ディン・ユーシー&ポン・シャオランの甘いキスシーン! ■「今宵、若様は恋におちる」ストーリーは… 「今宵、若様は恋におちる」は、別人級にチャーミングに“キャラ変”した妻と、そんな彼女と恋に落ちた夫の“出会い直し”を描いたラブコメ時代劇。“都一番の美男子”と評判の侯爵・寧玉軒(ねいぎょくけん)をディン・ユーシーが、その妻で“都一番の毒婦”と揶揄(やゆ)される傲慢な女性・聶桑榆(じょうそうゆ)をポン・シャオランが演じている。 可愛げのカケラもない妻と、そんな妻と渋々結婚したものの愛情のカケラも持たない夫。2人が夫婦とは名ばかりの暮らしを送っていた矢先、寧玉軒が側室を迎えたことで聶桑榆の怒りが爆発。聶桑榆は駄々をこねて騒ぎを起こし、崖から身を投げる。だがその後、一命をとりとめた聶桑榆は転落時のショックで明るく無邪気な性格に一変。寧玉軒はそんな妻の豹変ぶりを不審に思いながらも、別人のように前向きになった彼女に惹かれていく――。 ■ディン・ユーシーがチャーミングな“ツンデレ若様”を好演 ディン・ユーシーは、「花の都に虎(とら)われて~The Romance of Tiger and Rose~」(2020年)や「月光変奏曲~君とつくる恋愛小説~」(2020年)で人気爆発し、多くのファンを獲得した最旬俳優だ。人気女優チャオ・ルースーと共演した「花の都に虎われて―」でも、はじめはヒロインの命を狙っていたが次第に彼女にゾッコンになっていく“ツンデレ若様”を好演しブレイクを果たした彼だけに、序盤の冷たい表情からのギャップ演技は見事の一言。 たとえば聶桑榆のために生まれて初めて料理に挑戦するシーンでは、何度も失敗してボロボロになりながらやっと作った一杯の麺をぶっきらぼうに勧めるぎこちなさがたまらなくチャーミング。聶桑榆が麺を食べ始めると、彼女が気に入ってくれるかどうか心配そうに覗き込み、彼女の笑顔を見てほっとした表情を浮かべ…と、短いシーンでもくるくると表情を変えていく。恋心に振り回される寧玉軒は、これまで数多くの“ツンデレ”キャラを演じてきたディン・ユーシーの決定版ともいうべきキャラクターだ。 ■「私のために?…あれ、急においしくなった」 対するヒロイン・聶桑榆を演じるポン・シャオランも、別人級に変化したキャラクターを鮮やかに演じ分けている。 事故前には平気で侍女たちに残虐な罰を与えていた傲慢な聶桑榆が、働き者で思いやりもある、賢い女性に大変身。前述の、寧玉軒が初めて作った麺をふるまうシーンでは、塩が入りすぎてしょっぱい味付けの麺に初めこそ顔をしかめるが、太くてボロボロの麺を見て寧玉軒の奮闘ぶりを察し、顔をほころばせて「私のために?…あれ、急においしくなった」「今までで一番の麺よ」とパクパク食べ始めるのだ。 そんな2人が交わす、心のこもったキスの数々も眼福。“ツンデレ若様”のインパクトだけでなく、互いを想い合う2人のじんわりあたたかい恋模様に癒やされる、そんな幸福感あふれるラブストーリーとしても魅力的な一作だ。 コミカルなシーンでの息の合った掛け合いなど2人の相性は抜群で、Weiboのキャラクター数ランキングトップ3に揃ってランクインしたほど。主演作が続くディン・ユーシーとポン・シャオランの初共演作として配信前から注目度が高かったものの、猫眼電影が発表した初日の“熱度”が2023年ドラマ最高を記録(配信当時)するなど、配信開始後の視聴者満足度も高水準。ほかにも、ドラマ影響ランキングや時代劇グローバルランキングなど、数々の1位を記録する話題作となった。 ■美男美女サブカップル&美しい美術も見どころ さらに、サイドストーリーを盛り上げるサブカップルも美男美女ばかり。寧玉軒に仕える鬼白(きはく)役のホー・チャンシーは「夕月花~三世を駆ける愛~」のルオ・チウユン扮する水娘子(すいじょうし)との不器用な恋模様でストーリーを盛り上げ、「私の妖怪彼氏」シリーズのフー・ジア扮する秦奕閑(しんえきかん)と「扶揺(フーヤオ)~伝説の皇后~」のアリヤが演じた、千憐雪(せんれいせつ)とのロマンスも目を引く。「キュート・プログラマー」のイー・ダーチェン、「花千骨~舞い散る運命、永遠の誓い~」マー・クー、「月と雲が出逢うとき~My Deepest Dream~」ワン・ズールイなど、ほかにも眼福のイケメン俳優が多数出演し、華やかな世界観に心浮き立つ彩りをプラスしてくれている。 北京五輪(2008年、2022年)の開会式で衣装を手がけたチェン・ミンジェンによる1つ1つに丁寧に刺繍が施された衣装や、ろうそくの炎を効果的に使った美術も見どころ。さらに、「黒豊と白夕~天下を守る恋人たち~」をはじめとしたヒットドラマのOSTにも参加する歌手で俳優のリウ・ユーニンが歌う挿入歌も絶品だ。 魅力的な共演陣・スタッフが作り上げた世界で躍動する最旬俳優ディン・ユーシー&ポン・シャオランの恋模様から目が離せない「今宵、若様は恋におちる」。心ときめくストーリーにハマってしまうこと間違いなしのハッピーラブコメ時代劇だ。 ※寧玉軒の玉は正しくは金偏に玉 ◆文=酒寄美智子