荘内大祭に合わせて提供している限定メニュー「天府の国　御褒美膳」

　鶴岡市立加茂水族館内のレストラン「魚匠（ぎょしょう）ダイニング沖海月（おきみづき）」は、旧庄内藩初代藩主の酒井忠勝にちなんだ限定メニュー「天府（てんぷ）の国　御褒美（ごほうび）膳」を期間限定で提供している。 　江戸時代の古文書の記述などを基に、当時好まれていた料理を再現。湯殿山の参詣者に提供していたと考えられる湯葉は、細く刻んだ「金糸（かねいと）ゆば」の揚げ物にした。他にマダイの手まりずしと天ぷら、フグの卵巣とイカのあえ物、ヒラマサのお造りとマダイの煮こごり、ハモの卵の茶わん蒸し、カラスミご飯、同市大山下池で収穫された「サムライレンコン」入りの庄内風芋煮など8品を用意した。 　須田剛史料理長（48）は「料理を通して鶴岡の歴史的背景を感じ、庄内に伝わる食文化の原点を見つめ直してほしい」と話す。 　酒井家庄内入部400年を記念して2022年に考案し、3年目の取り組み。城下町・鶴岡の伝統行事「荘内大祭」（6日）に合わせて提供しており、31日まで。1食2千円で1日10食限定。予約・問い合わせは同レストラン0235（64）8356。