衆議院と参議院の補欠選挙は23日(日)が投票日です。この内、参議院大分選挙区では与野党一騎打ちの激しい戦いとなっています。両陣営が弱点克服のため、奔走する選挙戦に密着しました。 　　　　◇ 自民党・白坂亜紀候補 「大分の女性たちの力で、大分を元気にしていきましょう」 自民党の新人・白坂亜紀候補。公募を経て候補者に選ばれたのは、わずか1か月前でした。銀座のクラブでママをしていた白坂候補は、複数の飲食店を経営するなど実業家として活動してきました。 白坂候補 「銀座にいた1か月前はもう別世界ですね。ようやくなんとなく選挙活動というのがつかめてきたかなと」 自民党・岩屋元防衛相 「大丈夫！もう立派な候補者です」 大分県出身ですが、大学に進学してからは東京で生活していたため、知名度不足が課題です。 自民党・稲田朋美元防衛相 「白坂亜紀さんの応援はこれで3回目。来週も入るので、4回応援に入ります」 知名度不足を挽回すべく自民党の議員が続々と応援に駆けつけ、出遅れが目立つ都市部への浸透を急いでいます。 　　　　◇ 一方、白坂候補と一騎打ちを繰り広げているのが、かつては社民党の党首まで務め、今は立憲民主党の吉田忠智候補です。 立憲民主党・吉田忠智候補 「退路を断って大分から政治の流れを変える」 比例代表選出の参議院議員でしたが、辞職して選挙区へのくら替えを目指しています。事実上、野党の統一候補で、労働組合を中心に組織票を固めています。 吉田候補 「若い層にできるだけ、私の人柄や政策を理解していただきたい」 課題は若者や無党派層の取り込み。 立憲民主党・渡辺議員 「おじいちゃん世代でしょう。若い人たちにどうアプローチするかは苦手」 そこで、陣営では吉田候補をキャラクター化させる作戦を実行。 立憲民主党・重徳議員 「（吉田候補が）絵に描いたような昭和の堅物みたいに見える。イケおじっていう感じで売れないかなって」 完成したキャラクターの出来映えに吉田候補は――。 吉田候補 「かわいいイラストを作ってくれましたね。私の特徴をよくとらえてますね」 SNSを使って若者への浸透を急いでいます。 　　　　◇ 与野党双方が課題を抱えながら、最終盤の戦いが行われている参議院大分補欠選挙。23日(日)に投開票が行われます。