アップグレード導入のスペインGPは「競争力を増す週末になる」 角田裕毅も自信「パフォーマンス面での懸念はない」
今週末、F1第10戦スペインGPがカタロニアサーキットを舞台に開幕する。現在、ドライバーズランキング10位の角田裕毅(RB)には2戦ぶりのポイント獲得への期待が寄せられている。 【動画】レース終盤に無念の…カナダGPで角田裕毅がスピンしたシーン 間もなく開幕となるスペインGPを見据え、すでに来季のチーム残留も発表された角田、パフォーマンスが上向いてきたRBチームの注目度は高まる一方だ。ふたたび欧州に戻るグランプリで、さらなる上位リザルトの可能性などレースの展望を、米メディア『SB NATION』が特集記事の中で伝えている。 現地時間6月18日、同メディアは「今シーズンのF1で9回のレースウィークエンドを経て、RBはミッドフィールドの最前列近くに位置している。RBは現在、F1コンストラクターズチャンピオンシップでは28ポイントで6位に位置し、7位のハースに21ポイント差をつけている」と現在のランキングを振り返っており、続けて、今後については「RBがアストンマーティンを脅かし、シーズン終了までに5位を奪うかもしれないとの見方もある」と綴っている。 一方で、今回の舞台となるカタロニアサーキットが、長年にわたり各チームのテストが行われてきたコースであるとして、「多くのチームがスペインGPにアップグレードを持ち込み、これまで以上に“競争力を増す”週末になるかもしれない」と指摘。RBに対しても「厳しい戦いが予想されるのは確かだ」と見通している。 その上で、前回のカナダGPでは14位という結果に終わった角田の意気込みの声を紹介しており、今回のグランプリへ臨むにあたり、「車にとっては厳しいテストになるが、今シーズンのVCARB 01は今のところすべてのトラックで良いパフォーマンスを発揮している。パフォーマンス面での懸念はない」とマシンについての印象を述べたとしている。また同メディアも「今季19ポイントを獲得しているユウキ・ツノダは、カナダGPでの不本意なレースから立ち直ることを望んでいる」と心情を読み解いている。 また、テクニカルディレクター、ジョディ・エギントンのコメントも掲載。「パフォーマンスの利点を提供するために、かなりの作業を行ってきた」と他チーム同様、マシンのアップグレードに力を注いだと話すとともに、「金曜日のセッションは、できるだけ多くのデータを収集して処理し、土曜日以降に備えるために特に忙しくなるだろう」として、レースにおける競争力向上への想いを語っている。 長いストレートやテクニカルなコーナーで構成されるカタロニアサーキットで角田がどんな走りを見せるのか。チームとの連携もふたたび注目されるスペインGPは、見どころの多いレースとなりそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]