ミスターと師弟で国民栄誉賞の松井秀喜…甲子園5打席連続敬遠は社会問題に発展、MLBヤンキースでも活躍
創立90周年を迎えた巨人。巨人での出場試合が多い野手、投手を中心に記録にも記憶にも残る歴代の「偉人」を紹介します。第45回は松井秀喜。 * * * 松井秀喜は1974年6月12日、石川県出身。星稜では1年から4番に座り春夏4度の甲子園に出場し、通算4本塁打。3年夏の明徳義塾戦では5打席連続敬遠され、社会問題に発展。92年のドラフトで、4球団が競合する中、長嶋監督がクジを引き当てて師弟関係がスタートした。 93年5月1日のヤクルト戦に7番・左翼でデビューし、翌2日に初本塁打。96年には当時のセ・リーグ最年少の22歳でMVP獲得。99年には42本塁打を放ち、巨人では王以来22年ぶりの大台に乗せた。2000年は開幕から全イニング4番を譲らず。巨人では川上哲治以来50年ぶりの出来事で打率・316、42本、108打点。シーズンと日本シリーズMVPをダブル受賞した。01年は王、イチローに次ぐ3人目の全イニング出場での首位打者となった。 02年、日本一を置き土産にFA権を行使しヤンキース入り。7年目の09年、フィリーズとのワールドシリーズ第6戦で、1試合6打点を挙げるなど9年ぶり世界一に貢献し、日本人初のMVPに輝いた。 エンゼルス、アスレチックス、レイズに在籍後、12年オフに引退。13年に、師匠の長嶋茂雄と共に国民栄誉賞を受賞。18年に殿堂入り。
報知新聞社