全日本卓球選手権で優勝し、金メダルを胸にポーズを取る鈴木さん＝市川市

　神戸市で7月に開かれた「2024年全日本卓球選手権大会（ホープス・カブ・バンビの部）」のカブ女子シングルス（小学4年以下）で初優勝した市川市立北方小学校4年の鈴木希華（ののか）さん（10）が、同市役所を訪れ、田中甲市長に結果を報告した。昨年は同じ部門の決勝で敗れ惜しくも準優勝だったが今年は念願を果たした。「夢は世界一になること」とにっこり笑った。 　同大会はトップ選手への登竜門といわれ、カブ女子シングルスでは過去に福原愛、伊藤美誠、平野美宇、張本美和の各選手らが優勝している。 　戦った7試合のうち落としたセットが決勝の1セットだけという圧倒的な成績で優勝した鈴木さん。決勝の相手には直近で3連敗していただけに「やっと優勝できた。うれしい」と笑顔を見せた。 　卓球を始めたのは4歳から。高校時代に卓球部だった母親の真子さん（39）が周囲の勧めで東京都内の卓球クラブに入れたのがきっかけ。みるみる上達し、22年度から小学生が対象の日本代表「女子ホープスナショナルチーム選手」に選ばれている。松戸市のマイダス卓球アカデミーに所属、平日は一日4時間、土日は6時間と厳しい練習を続ける。 　「守ったり攻めたりのラリーが好き」「メンタルの強さが大事なことが分かってきた」と話す鈴木さん。昨年の決勝で敗れた相手で、今年はホープスの部（同6年生以下）で優勝した松島美空さん（5年生）を「小学生の間に倒すこと」が当面の目標だ。目指すはパリ五輪銀メダリストの平野選手と張本選手。 　11月には長崎市で開催の「JOCジュニアオリンピックカップ　全日本卓球選手権大会カデットの部」（13歳以下の部）に出場する。 　田中市長は「すごいというしかない。これからも頑張って」とたたえた。