「声聞くと幸せを実感」 千代の川手さん、カジカガエルの魅力語る【長野県飯田市】
長野県飯田市千代地区の米川沿いに生息するカジカガエルに親しもうと、千代小学校は3日、カジカガエルに詳しい川手重光さん(78)を講師に迎えた全校集会「地域を知る授業」を開いた。 川手さんはカジカガエルが鹿のような声で5~7月に鳴くこと、鳴き声が注目され、地区外の子どもも集まる「河鹿がえる祭り」に発展したことなどを説明。米川沿いにすむ川手さんの家ではこの時期、床に就くとカジカガエルの鳴き声が聞こえてくるという。 「風呂上りに浴衣を着て、下駄をカランコロンと鳴らして夕涼みをするとカジカガエルの鳴き声が聞こえてくる。この情緒を味わいながら『千代はいい所だ。ここに住んでいてよかった』と思う」と実感を込めて話すと「川が汚れるとカジカガエルはいなくなる。皆さんが守ってほしい」と呼び掛けた。 6年生はカジカガエルの姿、オスとメスの違いにも興味を示し、終了後も写真に見入っていた。5日には全校行事の河川清掃がある。 河鹿がえる祭り千代で8月10日 第27回千代河鹿がえる祭り(実行委員会主催)が8月10日午後4時半から、飯田市千代のJAみなみ信州千代事業所周辺で開かれる。雨天決行。 カジカガエルの鳴き声を聞きながら歩くちょうちん行列(午後7時)、子どもみこし、夜店、ゲーム、花火などがある。