「光る君へ」道綱の母と紫式部の出会い…財前直見、裏側明かす
寧子にとって兼家はどんな存在だったのか。財前は「基本的に亭主元気で留守がいいじゃないかな(笑)。息子(道綱)を独り占めにできたし、ある意味、歌のために必要な人だったっていうこと。歌を書くことで兼家さんという存在が必要だった。嫌いじゃないし、来てくれたらとてもうれしいし、わりと近い存在で必ず膝を触っていたりとか肩をもんだりとかっていう、ふだん兼家さんが見せないことをたぶん寧子の前ではしていたんだろうし、そういうちょっと安らげる場所。観ている人もちょっとフフッてほほえましくなるっていうシーンになったらいいなと思って演じていました」と、段田安則が演じた兼家とのシーンを振り返った。 ちなみに、運命の出会いが描かれる一方、寧子の息子・道綱(上地雄輔)は一目ぼれしたまひろと間違って、さわに夜這いするハプニングも。「サイテー」「失礼すぎる」「コント?」「やってもうた!」とツッコミが相次いだ。
なお財前は14日、滋賀県大津市で行われた「光る君へ」パブリックビューイング&トークショーに登壇。「彼女はとにかく「兼家命」、「道綱命」。その部分だけブレることがないように心がけました。きっと道綱を甘やかしすぎて、何もかもお膳立てをしてあげていたんだろうなぁと。道綱と寧子が出てきたら、ふと笑える、そういう感じになったと思います」とコメント。トークショーの前にはびわ湖上を船で移動し、石山寺を訪問。「きょうの空は真っ青で風もなく、4月で桜がまだ残っていることはめったにないのに、桜吹雪がはらはらと舞って、すごい気持ちが良かったです。モミジの緑がまたすごい綺麗で。硅灰石も素晴らしかったです。寧子と一緒に参拝している気持ちになりました」と心境を語った。(編集部・石井百合子)