古民家で子どもたちが「七夕馬」作りに挑戦 /東京
東京都北区のふるさと農家体験館(赤羽西5-2-34赤羽自然観察公園内)で29日、約70年前に北区浮間地区で作られていた伝統的な七夕飾り「七夕馬(たなばたうま)」作りが行われ、小学1年、2年生の児童と保護者ら16人が参加した。「七夕馬」は、稲わらやマコモを使って作る馬の人形。子どもたちは、彦星と織姫が七夕馬に乗って再会できるよう願いながら、作成に取り組んだ。 北区の浮間地区では、昔は七夕の時期、笹竹2本の七夕飾りの間に縄をはり、そこに雄と雌の2頭の「七夕馬」を左右向かい合わせにつるして豊作祈願をしていた。この風習は60年ほど途絶えていたが、2005年、地元の人たちが中心となって、現代の子どもたちに伝えようと復興。北区浮間地区在住の清水吉一さん(同館運営協議会会長)らが北区ふるさと農家体験館で「浮間の七夕飾り」として毎年開催を続けている。
この日、参加者はスタッフに助けられながら、稲ワラやマコモを複雑に結んだりする作業に奮闘。約2時間かけて雄と雌の2頭の七夕馬を完成させた。雌の七夕馬は、折り紙の七夕飾りや願い事を書いた短冊と一緒に笹竹に飾り付けられた。この七夕飾りは7月7日(月)まで飾られる。