ジーンズ量販のライトオン、業績「本格回復」に向かう道は?
ライトオンの基幹PB(プライベートブランド)であるアウトドアテイストの「CAMP7」(キャンプセブン)が好調だ。粗利率の改善に直結するPB売り上げ比率を高めることが、今後の業績回復を考えるうえで重要な役割を担っている(画像はライトオンの公式サイトより引用)
2期連続で営業赤字に沈んでいたジーンズ量販店のライトオン(7445)が、辛くも営業黒字を確保した。 ライトオンが10月12日に発表した2021年8月期(2020年9月~2021年8月)決算によると、売上高が496億円(前期比6.4%減)、営業利益が4900万円(前期は37億円の営業赤字)だった。 前期比6.4%の減収だったものの、2期ぶりの営業黒字化を達成。一方で当期純利益は、不採算店舗の減損損失14億円、新型コロナウイルスによる時短・休業に伴う損失4億円、希望退職に伴う特別加算金8300万円等を計上し、20億円の最終赤字だった。 アウトドアテイストのPB(プライベートブランド)の売上高が前期比164%と好調に推移。その他のPBを含むPB売り上げ比率が41%まで上昇し、売上総利益率の改善が想定超だったものの、黒字化は販管費の大幅な削減によるところも大きい。ライトオンは2021年8月期から2023年8月期までの中期経営計画で「黒字化できる体制づくり」を徹底してきている。その過程で前期に、人件費の削減や原宿の旗艦店を含む大量退店を実施した。特に2021年3月に行った希望退職には47名が応募、人件費を軽減したことが今回の黒字化に寄与した。
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山﨑 理子