【尿漏れ治療】骨盤底筋を鍛える高強度テスラ磁気システム(HITS)とは? EDや腰痛・フレイルの対策にも
弱った骨盤底筋を鍛えることはできる? 具体的に何をするの?
編集部: 弱った骨盤底筋はどうすれば良いのですか? 皆川先生: 骨盤底筋も「筋肉」なので、筋力トレーニングで鍛えることで改善が期待できます。いわゆる「筋トレ」と同じように、収縮と弛緩を繰り返すことで筋肉は鍛えられます。 編集部: 骨盤内にある筋肉なのにトレーニングができるのですか? 皆川先生: はい。骨盤底筋もトレーニングで筋力アップ可能です。しかしながら、骨盤内の筋肉を意識的にトレーニングするというのは、力の入れ方がよくわからないという方も多いかもしれません。 編集部: どうしたら良いのでしょう? 皆川先生: ひとつは、「ケーゲル体操」や「骨盤底筋体操」などと呼ばれる、骨盤底筋を鍛えることに特化した体操を習得し、継続することです。 しかし、習得するのがやや難しく、また、実際に効果を感じられるようになるまでには数ヶ月かかるとも言われ、患者さんご自身で継続するのが難しいという現状があります。短期間で高い効果を出したい方には、機器を使って骨盤底筋を鍛える方法もあります。 編集部: どのような機器ですか? 皆川先生: 例えば「高強度テスラ磁気システム(HITS)」という機器は、磁気パルスが身体内部で電気信号を発生させ、筋肉を収縮させます。機械の力で収縮と弛緩を繰り返すので、実際には運動しなくても、運動した時のように筋肉が強化されるのです。
骨盤底筋を鍛える「高強度テスラ磁気システム(HITS)」とは?
編集部: 少しも力を入れなくて良いのですか? 皆川先生: 少しも力を入れなくて大丈夫です。服を着たまま30分座っているだけで、最大約5万回の筋収縮効果が得られると言われています。 編集部: HITSには、尿漏れのほかにどんな効果がありますか? 皆川先生: 鍛えにくい骨盤底筋やコアマッスルを鍛えるほか、直接神経を刺激する効果(神経変調療法)や血流改善効果があるため、尿漏れだけでなく、EDや腰痛、フレイルにも高い効果が得られます。 編集部: 尿漏れに対する高強度テスラ磁気システム(HITS)の治療はどこで受けられますか? 皆川先生: 主に美容クリニックや泌尿器科のクリニックなどで受けられますが、やはり「失禁」全般についてのアドバイスが受けられるという点で、泌尿器科に相談することをお勧めします。 しかしながら導入施設はまだ少なく、泌尿器科クリニックであればどこでも受けられるわけではないので、事前にHPや電話などで確認してから受診すると良いでしょう。 また、保険が適用されず自費診療となるため、費用も医療機関によって異なりますので、こちらも確認しましょう。 編集部: 最後に、Medical DOC読者へのメッセージがあればお願いします。 皆川先生: ちょっとした尿漏れで悩む方は、実はかなり多くいらっしゃいます。最初は抵抗があるかもしれませんが、一度、専門家に相談いただければ、いくつかの治療のほかに、この高強度テスラ磁気システム(HITS)のような骨盤底筋を鍛える治療も提案できます。 高強度テスラ磁気システム(HITS)に興味があれば、ぜひお近くで導入クリニックを探してみてください。