公共工事をめぐる官製談合事件で執行猶予のついた有罪判決【岩手】
IAT岩手朝日テレビ
一関市の公共工事をめぐる官製談合事件で、加重収賄などの罪に問われた市の元職員と贈賄などの罪に問われた業者の男に対し盛岡地方裁判所はそれぞれ執行猶予のついた有罪判決を言い渡しました。 官製談合防止法違反や加重収賄などの罪に問われているのは、一関市の元上下水道部次長那須野長己被告です。 また、贈賄などの罪に問われているのは、市の水道会社永沢水道工業の元専務・千葉敏郎被告です。 起訴状などによりますと、那須野被告は、2019年ごろからおよそ3年間、千葉被告から飲食店などで接待を受け、市が発注した水道工事など複数件の公共工事の設計金額をもらして落札させたとされています。 また千葉被告は市の別の職員からも設計金額の教示を受けたとされています。 5日の判決公判で盛岡地裁の中島真一郎裁判長は、「被告両名は長年にわたり癒着し入札の自由な競争を阻害した悪質な犯行」と指摘した一方、事実を認め反省しているなどとして那須野被告に懲役2年6カ月、執行猶予4年と追徴金23万円あまりを、千葉被告に懲役2年・執行猶予4年の有罪判決を言い渡しました。