信じられない…大ケガから復活した名選手(2)アキレス腱断裂の”エース”は
プロ野球のキャリアでは、故障が大きな影響をもたらすことがある。長期離脱することなく現役を全うし、”鉄人”とも呼ばれる選手もいる一方で、選手生命を脅かすほどの大けがに見舞われた選手もいる。今回は、現役引退も考えられるほどの大けがから復活を遂げた名選手を紹介する。
遠藤一彦
大洋の絶対的エースとして君臨していた遠藤一彦は、クローザーとして復活を遂げた。 遠藤は、1977年ドラフト3位で横浜大洋ホエールズ(現・横浜DeNAベイスターズ)に入団。1979年には先発とリリーフでフル回転し、12勝を挙げた。さらに、1983年には36試合(238回1/3)を投げ18勝9敗、16完投、186奪三振、防御率2.87をマークし、最多勝や沢村栄治賞などに輝いた。 しかし1987年10月、走塁時に右足アキレス腱を断裂。手術と懸命なリハビリで翌年の開幕に間に合わせたが、急ピッチの調整が大きな原因となり、本来の投球はできず。1989年にはわずか2勝に終わった。 迎えた1990年、救援に本格転向した遠藤は、抑え投手として45試合登板、21セーブ、防御率2.17の好成績でカムバック賞を受賞。新たな役割を担い、見事に大怪我を克服した。
ベースボールチャンネル編集部