【競馬・菊花賞】クラシック3冠最終戦 真の強さが問われる大一番! ダービー馬か、それとも…
トライアル組がレースのカギ
ダノンデサイルはトライアルを挟まずに菊花賞へと臨むが、気になるデータもある。 菊花賞過去10年の結果をみると、3着以内に入った全30頭中、前走でトライアルレースを経験した馬が21頭となっているのだ。歴史を紐解くと、決して一筋縄ではいかないかもしれない。 それでは、鍵を握るかもしれないトライアル組から注目馬を挙げてみたい。
アーバンシックG1初タイトル獲得へ
まずは、トライアルに当たる9月セントライト記念・G2を制し、菊花賞の切符をつかんだアーバンシック(牡3)。 皐月賞4着と、G1でも戦えることは既に証明済み。更に心強いのが、秋華賞を制したC.ルメール騎手(45)騎乗という点。アーバンシックと共に、2週連続G1制覇&菊花賞連覇となるか。 C.ルメール騎手: ――― 初挑戦の京都3000m この間乗った時、ゴール後でもまだ走れそうで距離が伸びても全く問題ないと感じました。3000mでも最後に良い脚を使えると思います。 ――― アーバンシックの強み 中山で良い瞬発力を使ってくれました。体が大きい分、力がある。今年(2024年)G1、G2のトップレベルのレースでたくさん経験を積んできました。その経験が今回も大事になってくると思います。
コスモキュランダ 経験値を結果へつなぐ
続いては、同じくトライアルの9月セントライト記念・G2で2着に入ったコスモキュランダ(牡3)。 4月皐月賞では2着に入っており、こちらも実力は本物だ。そして、このコスモキュランダは、メンバー最多キャリアとなる10戦の経験値を持って大舞台へと挑む。もし菊花賞を制覇すると、2009年スリーロールス以来15年ぶりとなる「10戦以上のキャリアでの制覇」となる。
春クラシックの雪辱を秋で晴らす メイショウタバル
最後は、皐月賞17着&ダービー出走取消という状況から、トライアルの9月神戸新聞杯・G2で勝利し、菊花賞の切符をつかんだメイショウタバル(牡3)。 最終戦で、春クラシックの雪辱を果たせるか。また浜中俊騎手(35)は、2009年菊花賞でJRA・G1初勝利を挙げている。15年の時を経て2度目の制覇を目指す。