子ども演劇団体が旗揚げ公演で400人魅了 館山(千葉県)
南房総市のとみうら元気倶楽部さざなみホールで、館山市を拠点に活動するキッズミュージカル団体「スマイルスマイル」の初公演が行われた。関係者を中心とする約400人が観覧し、子どもから大人まで21人が心を込めた演技を披露した。 同団体は、安房地域で活動していた演劇団体の相次ぐ解散を機に、ダンス指導に当たる富永なおみさんと演出などを担当する松苗伸彦さんらを中心に、昨年4月に設立。地域の子どもたちに演劇を通じて集団行動などを学んでもらい、見る人たちに“スマイル”を届けようと活動している。 演目は、「この歌が届くころ」で、松苗さんによるオリジナル作品。クリスマスコンサートの練習に励む子どもたちのもとに、シンデレラや白雪姫といった童話の主人公がクリスマスパーティーがやりたいと押し掛けるストーリーを演じた。 観客を舞台に上げ、参加してもらう演出では、ネコやゴリラ、ハシビロコウのものまねをしてもらい、会場全体の笑いを誘った。 天野そなさん(館山中1)は、「初めてお芝居をやるメンバーもいて始めのころはうまくできませんでしたが、練習を重ねるごとに自信がついて、本番はみんなが笑顔で発表できて良かったです。これからも応援よろしくお願いします」と話していた。 今後は、介護施設への慰問など、発表の場を設けていきたいとしている。