【ONE PIECE考察】ベガパンクが語った、人類を救う“要”とは? エッグヘッド編の重要ポイントをおさらい
※本記事は『ONE PIECE』最新話の内容に触れる部分があります。連載を未読の方はご注意ください。 【画像】『ONE PIECE』『呪術廻戦』から『スラムダンク』、『進撃の巨人まで』ーー『アイシールド21』作者によるコラボイラストたち 『ONE PIECE』にて、麦わらの一味が島を出航し、一応の終幕を迎えたエッグヘッド編。世界を揺るがす衝撃事実も明かされた本エピソードは、重要な情報のオンパレードだった。 また、麦わらの一味は脱出に成功したものの、エッグヘッドには見過ごせない気になる点もある。そこで今回は、エッグヘッド編全体のポイントや今後に繋がる気になる点について、ワンピース研究家の神木健児氏に話を聞いた。 「エッグヘッド編は、これまでのエピソードと少し違う内容だったなと思います。その理由は、バトルが中心ではない世界を巻き込んだエピソードだったからです。これまでの『ONE PIECE』のエピソードは、場所の問題を描きながら、ルフィが一海賊として強者と戦うという感じでした。何よりもエッグヘッド編には、わかりやすいラスボスがいなかったですよね。ルフィを含む麦わらの一味の戦いというよりも、世界に訴えかけるような内容になっていました。ルフィがどうするか、どう思うかではなく、世界の人々がどうなるかに重きを置いていたと思います。作中世界に生きる人は、この場所も海に沈むのかと心配になったはず。『ONE PIECE』は結末に向けて、世界を巻き込む戦いになっていくんだろうなと考えていたファンは多いでしょう。そう考えると、ここからの盛り上がりを予感させる、超豪華な助走のようなストーリーだったのではないでしょうか」 エッグヘッド編について、島に残っているであろう“ある人物”が気がかりだと神木氏は続ける。 「エッグヘッド編で気になることといえば、島に残っているキャラクターについてです。ルフィたち麦わらの一味はエッグヘッドを後にしましたが、島にはまだ残っている人物がいます。私が1番気になっているのは、カクと会話した後にその場から離れた、ステューシーですね。1125話では、政府の船に帰還したルッチがステューシーを殺したと口にしています。しかし、その真偽は明らかになっていません。もし本当は殺していないとして、彼女が麦わらの一味と一緒に船に乗っている感じはありませんでしたよね。ステューシーは世界政府からすれば、完全に裏切り者です。もし彼女がエッグヘッドに残っていたら、確実に捕まってしまうと思います。戦桃丸がエッグヘッドを脱出した際、小舟に樽が乗っていました。その樽に、ステューシーが入っていてくれたらなと個人的には思っています。やはり読者としては、無事に脱出してくれているのを願うばかりです」 エッグヘッド編には、ベガパンクの口から明確に重要性が語られたモノも登場した。 「今後確実に重要になると思われるのが、エッグヘッドにある島雲製造機『雲フト』です。雲フトは島雲を人工的に作れる機械で、1123話にてベガパンクが失ってはいけないものとして名前を挙げていました。そこでベガパンクは雲フトを、『人類を救う“要”となるかもしれない』とさえ言っています。ベガパンクの配信内容と島雲の特性を考えると、雲フトの1番の使い道は人類が移住する大地の製造だと予想できますよね。本当に大地が海に沈むのなら、人類には新たな住む場所が必要になります。ベガパンクは雲フトで島雲を製造し、そこに人類が移住できると考えているのかもしれません。ただ、もしそうだった場合、問題なのはエッグヘッドの現状です。今のエッグヘッドには、人類のために雲フトで島雲を作る人がいませんよね。リリスであれば雲フトを使えるかもしれませんが、再びエッグヘッドに戻るのは不可能でしょう。またヨークも使える可能性はあるものの、天竜人のためならともかく、一般市民のために雲フトを使うとは思えません。ベガパンクが言うからには、雲フトの存在は間違いなく重要になるでしょう。その使い道は何なのか、一体誰が操作するのか、エッグヘッドからはまだまだ目が離せませんね」 天才が作った島は、いまだに未知の可能性に溢れている。エッグヘッド編のポイントをおさらいしながら、再び注目を集める瞬間を待ちたい。
青木圭介