「ウイスキー少しずつ出てます」。NHK朝ドラ「マッサン」好調で需要高まる?
「日本のウィスキーの父」と呼ばれるニッカウヰスキー創業者の竹鶴政孝と妻のリタをモデルにしたNHKの朝の連続テレビ小説「マッサン」。視聴率も2週連続で20%超と好調のようだ。主人公は大正時代に国産初のウィスキー製造を目指し大阪から本場スコットランドへ渡り技術を習得。後に日本初のモルト蒸留所を完成させ、本物のウィスキーづくりに人生を賭けた人物がモデルとあって、否が応でも、ウイスキーを飲みたくなり、需要が高まっているのではないだろうか。ドラマの舞台でもある大阪での反応を聞いてみた。 NHK朝ドラ『マッサン』のモデル 竹鶴政孝、リタ夫妻の「ちょっといい話」
リカーショップ店長「朝ドラの影響少しずつ出てる」
大阪市内のリカーショップ店長は、まず明るくこう話す。「朝ドラの影響は少しずつ出てますね。ウイスキーは全体的に売り上げが伸びてますから。ニッカでは、余市が人気です」。ほかの酒店でも、ウイスキー人気が高まっているという意見が多く聞かれた。 大手スーパーのお酒コーナーに夫婦で来ていた主婦に聞くと「実は余市は観光を兼ねて旅行してきたばかりです。ええ、マッサンはずっと観てますよ。今日は竹鶴を買いに来たんですけど、売れ切れたのか、置いてないですね」と、残念そうだった。
高級飲食店街「北新地」の反応は?
日本を代表する高級飲食店街「北新地」(同市北区)。「サントリーさんがハイボールを流行らせた影響もあり、確かにウィスキーは出やすくなっていると思いますよ」と話すのは、あるラウンジのママ。 「ただうちみたいなお店はボトルをキープしてもらうお店なので、あまりリーズナブルなウイスキーは置かないようにしてます。ウイスキーならシーバス、山崎、響が主流になってます。バーとかならもっとリーズナブルなウィスキーが出ていると思いますよ」とも話していた。 おりしも今月「グランフロント大阪」(大阪市北区)で角ハイボールのテレビCMを再現した店が期間限定でオープン。お店を訪ねてみると、さすがに満席状態で、男性にまぎれて女性の姿も目についた。女性のグループ客の1人に話を聞くと「ハイボールは家でもいつも飲んでます。今日はここに来ましたが、居酒屋でもハイボールです。『マッサンの影響』でウイスキーファンは周りにも増えてますね」と、ほろ酔い気分で楽しそうに語ってくれた。