「大谷は自分の口座からお金がなくなっていたことをソウルでの開幕戦後に初めて知った」大谷翔平の広報担当がESPNに明かしていた水原元通訳の懺悔後の狼狽
水原氏は2021年に知り合った違法ブックメーカーのボウヤー氏を通じて野球以外の海外サッカー、NBA、NFL、カレッジフットボールなどのスポーツ賭博に手を染め、当時、所属していたエンゼルスでの年俸は、約8万5000ドル(約1280万円)だったにもかかわらず、2022年の末までに100万ドル(約1億5100万円)以上を失い、当初、友人や家族からお金を借り「大谷には言えなかった」ことを明かした。 2023年のはじめに借金は400万ドル(約6億円)にまで膨らみ、取り立てなどの身の危険を感じたため、大谷に借金をの肩代わりを依頼した。 「大谷は、そのことを快く思っていませんでしたが、私を助けると言いました」 2人は大谷のパソコンで大谷の銀行口座にログインし、数カ月にわたって8、9回、それぞれ50万ドル(約7500万円)の取引を行い、説明書きの欄に「ローン(貸付)」と書き、最終的な支払いは2023年の10月に行われたという。 だが、翌日の開幕戦の試合後に水原氏の懺悔スピーチがあり、米韓の時差もあり、その後、大谷の広報担当が、ESPNに対して「一平は嘘をついていた」「翔平は何も知らなかった」と、ここまでの発言や水原氏のインタビュー内容を全否定して撤回。「記事を公表しないように」と伝えてきたという。 大谷の弁護士事務所が「最近のメディアの問い合わせに対応する過程で、翔平氏が大規模な窃盗の被害にあっていることが判明し、当局に問題を引き渡している」との声明を発表。ドジャースも水原氏の解雇を認めた。 トンプソン記者は、水原氏に電話で連絡を取り、180度変わった発言について確認すると「大谷は自身のギャンブル行為や借金、返済の努力について何も知らなかった」と前言を撤回し「嘘をついていた」と語ったという。 水原氏が「嘘をついていた」のであれば、辻褄があうが、あまりにも具体的な証言をしていたことに疑問点や矛盾点が残る。大谷は、本当に何も知らず、その時初めて口座にお金がなくなっていることを知ったのか。ロサンゼルスタイムズ紙は、「大谷よ、大人になって、この問題について言及せよ」と、この問題について記者会見を開くことを提言しているが、大谷が自分の声で真実を発信しない限り、メディアの追求は続き、ファンも納得はしないだろう。 MLBはこの問題の調査をスタートしたことを発表している。
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