25年後期朝ドラ「ばけばけ」ヒロインは異色? CP「がむしゃらに夢追うヒロインではない」
NHK大阪放送局は12日、25年度後期の連続テレビ小説について発表し、タイトルは「ばけばけ」と決まった。松江の没落士族の娘で、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の妻・小泉セツをモデルに描く。脚本家は、ふじきみつ彦さん。 怪談話が好きな没落士族の娘・松野トキが主人公。ヒロインは「オーディションで選出する」という。 同局は、タイトルの「ばけばけ」について「急速に近代化が進む明治の日本は、人々の暮らしや価値観がどんどん『化けて』いきます。その中で取り残された人々の思いは、時に怪談という物語に形を変え語り継がれてきました。それと同じように、うらめしかったトキの世界も、いつしか、かけがえのないすばらしいものに『化けて』いくのです」と説明する。 プロデューサーを務める橋詰國臣氏は、ヒロインのトキについて「夢を宣言し、がむしゃらに追いかけるヒロインではありません。時代の中で取り残されたり、大勢の意見の中で埋もれていったりする人々に光を当て、尊重し、共に生き抜いていく、そんなドラマを作りたいと思っていました」とした。 モデルとなったセツに出会い、「大きく変わっていく世の中に翻弄(ほんろう)されながらも、夫・ハーンとともに暮らしていく姿に強く感銘を受けました」とし、「セツと八雲が『怪談』を通じて時代を描き出したように、『ばけばけ』も今を生きる皆さんの心に響く朝ドラとしてお届けできたら」と意気込んでいる。