“補償なし”はお買い得?「Cランク」で移籍したFA戦士(4)タイガースへ”無償トレード”に
プロ野球のストーブリーグで大きな話題となるのが、フリーエージェント(FA)戦線だ。FA権を行使した選手は、所属球団内の年俸順でランク付け。日本人選手上位3人がAランク、4~10位までがBランク、それ以下はCランクと位置付けられる。移籍時に金銭や人的補償が伴うA・Bランクの選手に対し、近年は補償なしで獲得可能なCランクの選手の需要が高まっている。今回は、CランクでFA移籍した選手を紹介したい。
中田賢一
中田賢一は、FA移籍後も2桁勝利を挙げるなど先発ローテーションの一角として活躍した。 北九州市立大から2004年ドラフト2巡目で中日ドラゴンズへ入団すると、ルーキーイヤーから開幕ローテーション入りを果たした。 プロ3年目の2007年にはリーグ2位タイの14勝をマーク。低迷したシーズンもあったが、在籍9年間で計61勝を挙げた。 2013年オフに国内FA権を行使。実績のある先発投手かつ補償なしのCランク選手ということもあり、同年のFA市場の目玉となった。複数球団との交渉の末、地元の福岡ソフトバンクホークス移籍を決断した。 移籍1年目の2014年は、開幕5連勝を含むチームトップタイの11勝を挙げ、自身7年ぶりの2桁勝利を記録した。翌2015年も規定投球回をクリアし、9勝をマーク。その後も先発として登板を重ねた。 しかし、2019年は1試合のみの登板にとどまり、同年オフに無償トレードで阪神へ移籍。2021年限りで17年の現役生活に幕を閉じた。
ベースボールチャンネル編集部