「裸は嫌いや!」桂ざこばさんが裸芸に激怒も…桂かい枝「頑張りを評価してくださる温かい方」
上方落語家の桂かい枝が13日、大阪・なんばグランド花月(NGK)で、芸歴30周年記念独演会(11月27日、NGK)のPR会見に出席。12日に喘息(ぜんそく)のため76歳で亡くなった桂ざこばさんとの思い出を語った。 かい枝は5代目桂文枝さん、ざこばは桂米朝さんの弟子で「一門が違うので、あまり接点がない」と前置きしながら、約10年前に博多での落語会で共演した際の打ち上げ会の“恐怖の思い出”を披露。「あまり盛り上がってなかった」と、同席していたざこばさんの弟子・桂そうばに「ざこばさん、派手なん好き?」と尋ね、同意を得ると、某人気アニメ映画のパロディーのふんどし芸を披露したところ、「ざこば師匠がすごい怖い顔になって『ワシ、裸、嫌いや!』と出て行きはった」と肝を冷やした出来事を回顧した。そうばは「ウチの師匠、にぎやかなのは好きですが、裸は嫌いなんです」と明かし「先、言うとけ!」。 しかし翌日、ざこばさんに謝罪すると「裸は嫌いやけど、おもろかったで!」とねぎらわれ、ざこばさんが席亭の「動楽亭」(大阪・動物園前)の出番がもらえるようになったという。 「芸人が頑張っているところは評価してくださる温かい方。感じたことをおしゃべりになる。まさに“芸は人”を体現されたすごい人」と感謝し、敬意を表した。
報知新聞社