根室でベトナム人実習生考案の「牛牛づめ」人気
北海道根室市にある明郷の伊藤畜産(伊藤泰通社長)が運営する酪農喫茶グラッシー・ヒルで、販売中の揚げ菓子「牛(ぎゅう)牛(ぎゅう)づめ」が話題を集めている。特定技能実習生のベトナム人従業員グェン・フォン・ランさん(23)とチャン・ヴァン・ヴィンさん(23)が、母国の揚げ菓子を基に考案。サツマイモの甘みともちもちした食感が特徴で、2人は「ぜひ食べに来て」とPRしている。 「牛牛づめ」は、ゆでたサツマイモにグラニュー糖と小麦粉を混ぜ、牛をかたどって揚げたもので、容器に〝ぎゅうぎゅう〟に詰め込んだ。基になっているのはベトナムの屋台や家庭でも作られている菓子で、千切りにして揚げる方法もあるという。 今年2月に来根したランさんはお菓子作りが得意で、伊藤社長が「一緒にベトナムのデザートを作ってみたら」とヴィンさんとの共同作業を提案。程よい甘みや弾力ある食感などの試行を重ね、約2カ月で完成させた。 牧場に勤めるランさんは「ベトナムのお菓子を紹介したいので、ぜひ食べてみてほしい」と新商品をPR。2022年から酪農喫茶で働いているヴィンさんによると、「店のソフトクリームやコーヒーと相性が良い」という。 3個入りで税込み230円。酪農喫茶グラッシー・ヒルの営業時間は午前10時~午後6時30分。問い合わせは0153(26)2798へ。
釧路新聞