シリア代表監督は何者? サッカー日本代表と今夜対戦。スペインで成功した指揮官【W杯アジア2次予選】
サッカー日本代表は11日、FIFAワールドカップ26アジア2次予選兼AFCアジアカップサウジアラビア2027予選としてエディオンピースウイング広島でシリア代表と対戦する。同国代表を率いる指揮官はどんな人物で、これまでのシリアでの戦績はどんなものだったのだろうか。今回は、シリア代表の指揮官を紹介する。 【画像】日本代表、シリア代表戦の予想フォーメーション シリア代表を率いるのは、アルゼンチン人のエクトル・ラウル・クーペル監督だ。現役時代はアルゼンチンのA代表でプレーした経験もある。現役引退後の1993年に母国アルゼンチンのCAウラカンの指揮官に就任し、監督としてのキャリアをスタートさせた。 ウラカンを3年間率いた後、1995年にアルゼンチンのCAラヌースの監督に就任し、チームをコパCONMEBOL優勝に導いた。1997年にはマジョルカの監督に就任し、初めてアルゼンチン国外で指揮することとなった。就任初年度の1997/98シーズンのラ・リーガで5位という成績を残し、コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)で準優勝に導く。1998/99シーズンでは、クラブ史上最高の3位に入り、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得した。 クーペル監督は1999年にバレンシアを指揮することになると、1999/2000シーズンから2シーズン連続でCL決勝に導く。2年連続で準優勝となるが、スペインでは成功を収めたと言ってもいいだろう。スペインでの成績が認められると、2001年にインテルの監督に就任。2002/03シーズンはCLで準決勝に進出するが、翌シーズン途中に解任されている。 その後は、マジョルカ、ベティス、パルマ、ジョージア代表、トルコのオルドゥスポル、エジプト代表、ウズベキスタン代表などを指揮。2023年2月にシリア代表の指揮官に就任した。就任後初の試合となった同年3月のタイ代表戦で勝利を収めるが、その後はベトナム代表とバーレーン代表に敗戦し2連敗。3試合勝利なしと苦しんだ。 前回日本と対戦した際には4バックを採用し、久保建英などにゴールを奪われて、5失点で大敗となっている。だが、その時とは別のチームと考えても良いだろう。今年1月に行われたAFCアジアカップではラウンド16でイラン代表と対戦し、PK戦にまで追い込んだ。 アジアカップ後のアウェイでのミャンマー代表戦は1-1のドロー。続くホーム戦は7-0の大勝を収めている。6日に行われた北朝鮮戦では0-1で惜敗。これにより、2位シリアは3位北朝鮮との勝ち点差が1となり、日本戦では勝利が必要だ。アジア予選敗退の危機がある状況で、クーペル監督は日本相手にどんな戦術を見せるのだろうか。
フットボールチャンネル編集部