（写真：東奥日報社）

　青森県は24日、県内6定点医療機関で報告された直近1週間（14～20日）の呼吸器感染症「マイコプラズマ肺炎」の患者数は前週比1.93倍の29人、1定点当たりは同2.33人増の4.83人だったと発表した。患者数が全国的に過去最多ペースで推移する中、青森県でも今年最多を更新。秋冬に増加する傾向があり、県は注意を呼びかけている。 　マイコプラズマ肺炎は、「肺炎マイコプラズマ」という細菌に感染して発症する。飛沫（ひまつ）や接触を介して感染し、2～3週間の潜伏期間を経て発熱、倦怠（けんたい）感、頭痛、長引くせきなどの症状が見られる。多くの人は軽症で済むが、一部は肺炎など重症化する。比較的子どもの患者が多いが、大人も感染する。国立感染症研究所のまとめによると、全国の1定点当たり患者数（7～13日）は1.95人で過去最多となっている。 　青森県では今年9月ごろから増加傾向にあり、今後も流行が続く懸念がある。県は手洗いやせきエチケットなど感染対策を心がけるよう促している。