【めざせ!甲子園】熊本大会7月6日開幕 実況解説者や記者が大会の展望語る
今月6日に開幕する第106回全国高校野球選手権熊本大会。KABの野球実況解説者や取材記者、野球関係者らが、座談会形式で注目ポイントを語り合いました。 (「めざせ!甲子園」特設サイトで配信) 【動画】夏の主役候補たち 今年の注目校は?活躍が期待される選手は? KAB取材班が全力取材 出場するのは52チーム。組み合わせについて、熊本県野球連盟理事長でKAB実況解説者の栫正さんは「シード校がうまくばらけて非常に良い。1回戦では、八代東ー城北(6日)と、熊本北ー東海大星翔(7日)に注目している」と語ります。
センバツ出場の熊本国府など激戦区のAパート
「専大熊本、東海大星翔、熊本国府を中心に展開していくのでは」と話すのは取材歴20年のKAB吉村真紀記者。「専大熊本は、あえて熊本国府のパートを選んだ。監督に聞くと、苦手意識はないとのことだが、2年生エースの山本投手の動きも最近よい」と話します。 全国で取材経験がある朝日新聞の吉田啓記者も「熊本国府はピンチにも動じない。経験値も高く、投手のコントロールは高校生離れしている。攻撃の集中力がある昨年の優勝校、東海大星翔や、小技を絡めた得点の取り方を徹底している専大熊本が絡んでくると面白い」としつつ「秀岳館や学園大付、翔陽も強い。どこが勝ち抜いてもおかしくない」という見方です。
また、Aパートの右ブロックについて、KABの永島達也ディレクターは「文徳の1強と言ってもいい。シード校の文徳、熊本商業どちらかを破れば、そのチームが勢いづいて決勝に行って面白くなるのでは」と話します。 文徳については栫理事長も「去年の森平選手や辻崎選手のような投打の中心はいないが、総合的にまとまっている」との見方です。
昨秋以降の県大会いずれも接戦
Bパートについて、栫理事長が注目しているのは、熊本西-鎮西(8日)と、必由館-小川工(9日)のカード。吉田記者も「鎮西の茂木選手は、バッティングもピッチングも力がある。また茂木に次いで、左変則の山科にスイッチする。タイプが違う投手なので相手は戸惑うのではないか」といいます。 また「ルーテルの阿蘇品投手はコントロールがよく、注目している」とKAB実況担当の内原健文アナウンサー。 熊本の野球情報を発信しているフリーカメラマンの自然人(ペンネーム)さんは九州学院に注目。「秋の大会は、ほぼ小松投手が完投していたが、その後の大会では、中山、今村、1年生の福本と、投手層が厚い」。さらに、吉田記者も「守備で圧力をかけて相手の攻撃を封じるチームを今年も作り上げていて、相当強力」だといいます。