日本シリーズで躍動したオリックス・紅林弘太郎。攻守に見せた抜群の安定感。チームの先頭に立つ存在へ【伊原春樹の野球の真髄】
シリーズでも攻守に存在感を発揮した紅林[写真=高原由佳]
日本シリーズで3勝4敗と阪神の前にあと一歩及ばなかったオリックス。頂上決戦が終わった約1時間後には山本由伸のポスティングシステムによるメジャー・リーグ移籍を容認したことも発表された。今季も23試合に登板し、16勝6敗、防御率1.21と好成績をマークした山本。3年連続で投手4冠、沢村賞に輝いた。日本シリーズでも第1戦は6回途中7失点と結果を残せなかったが、第6戦でリベンジ。9回1失点完投勝利でシリーズ新記録の14奪三振も打ち立てた。 その大エースが抜けるのはオリックスにとって大ダメージだ。昨オフ、千賀滉大がメジャー移籍したソフトバンクもエースの穴を埋められず、今季は3位に甘んじた。かつては2013年、24勝0敗1セーブと、とてつもない成績で楽天を日本一に導いた田中将大もオフにポスティングシステムでヤンキースに移籍。翌年の楽天は最下位に沈んでいる。 オリックスは自己最多の11勝を挙げた山崎福也も国内FA権を行使。もし、左腕も球団を去ってしまったら・・・
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週刊ベースボール